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9歳少女「熱海を助けたい」路上ライブ 義援金集め、被災者へ



  • ギターを弾きながら歌う森安ひばりさん(右端)=高山市相生町 
  • 熱海市民からお礼に贈られたTシャツを身に着け、活動を報告する森安ひばりさん=高山市役所 

 岐阜県高山市の小学3年の森安ひばりさん(9)が、夏休み中に市内の駅やスーパー前でギターの弾き語りをし、7月に静岡県熱海市で発生した土石流による被災者への義援金を集めた。

 今年4月、ギターを始めた。教室や家で練習を重ね、夏休みには路上ライブをしようと考えていたところ、テレビで土石流による被害を知った。「私も役に立ちたい」。弾き語りをして義援金を募ることを思いついた。翌日には母と一緒に市役所に行き、活動の許可を得た。

◆1カ月間毎日、最初は反応少なくも活動続ける

 「夏休み、私は熱海を助けたいです」とプラカードを手作り。7月末から約1カ月間、晴れている時は毎日のようにギターと募金箱を持って駅前やスーパーの店頭に出掛けた。「カントリーロード」や「海」、人気アニメの主題歌「紅蓮華(ぐれんげ)」を披露した。

 初めは足を止めて演奏を聴く人も少なかった。森安さんは「反応してくれないのが悔しかった」と当初を振り返る。それでも活動を続けていると、その様子が会員制交流サイト(SNS)などで広まり、徐々に訪れる人が増えた。

 活動は被災地にも届いた。8月28日には活動を知った熱海市の事業者ら3人が、スーパー前で弾き語りする森安さんを訪問。お菓子やTシャツを差し入れてくれた。「遠く離れた場所の人たちのためにありがとう」と、涙を流して感謝する人もいたという。

◆「自分がすごいことしたとは思わない」

 15回の弾き語りで寄せられた8万5205円は、日本赤十字社を通じて被災者へ届けられる。30日、森安さんは市役所で活動を報告。赤十字の県支部高山市地区からの感謝状を受け取ると「大変なのは熱海の人たち。自分がすごいことをしたとは思わない」と思いを口にし、「もっといろいろな曲を弾けるようになりたい」と、笑顔を見せた。

 活動は今後も続けるといい、同市相生町のファミリーストアさとう国分寺店には10月31日まで募金箱を設置している。新型コロナウイルスの収束状況を見て、弾き語りも実施する予定。

カテゴリ: くらし・文化 教育 社会