岐阜新聞Web

  • 美濃
  • 飛騨
  • 美濃
  • 飛騨


Z世代、SNSで推し政党探し 衆院選「文句は投票してから」



教室で話し込む学生たち。大学では対面での授業が再開されつつある=19日午後5時35分、岐阜市中鶉、岐阜聖徳学園大岐阜キャンパス
教室で話し込む学生たち。大学では対面での授業が再開されつつある=19日午後5時35分、岐阜市中鶉、岐阜聖徳学園大岐阜キャンパス

 19日公示された、新型コロナウイルス感染拡大後初の衆院選(31日投開票)で注目されるのが、1990年代半ば以降に生まれた「Z世代」の投票行動だ。インターネット環境下に育ち、いくつもの会員制交流サイト(SNS)を使いこなすデジタルネーティブの若者たちは、論戦の幕開けをどう見ているのか。

 衆院選の始まりはスマートフォンからいつもの情報源を通して知った。「主張をまとめた動画があれば見る」「候補者にSNSアカウントは必須だと思う」。記者が若者たちに話を聞くと、街頭演説など従来の選挙活動への関心は薄かったが、1票を投じるために情報収集を始めていた。

 「せっかく権利があるのだし、今回は行ってみようかな」。岐阜県揖斐郡大野町の大学3年生(21)は初めて国政選挙で投票に行くつもりでいる。「2年前の参院選の頃は授業にアルバイトにと忙しかった。今は時間が余っている」

 「コロナ禍で孤独を感じた」と話すのは同町の大学2年生(20)。講義の履修の仕方も分からず途方に暮れた入学時を振り返りつつ、「お金がなくて大学へ行けなくなっただとか、困っている人がいることをニュースで知った。候補者の掲げる支援の具体策を見たい」と話した。

 「政党や候補者をめちゃくちゃ勉強してから投票に行くつもり」と話す岐阜市の女性(25)は、コロナ禍の業績悪化を理由に昨年末、航空関連企業を会社都合で退職し、公務員試験の勉強を始めた。「選挙は自分の意見を社会に反映できる、唯一の手段。お年寄りだけでなく、この世代を応援してくれる候補者に1票を投じたい」と語った。

 政治にハードルの高さや疑問を感じるという声も。関市の短大2年生(20)は昨春、始めたばかりの飲食店のアルバイトを打ち切られた。「コロナ禍だから仕方ない」。困り事を抱えつつも、自分の暮らしが政治と結び付いているという実感は乏しい。「"推し"の政党や政治家が見つかれば違うかも」

 愛知県稲沢市の大学4年生(22)は「政策があまり自分たちに還元されていないと感じる」と不満を抱く。それでも「文句は投票に行ってから言いたい」と語った。

カテゴリ: 政治・行政 社会 衆院選