恵那高同窓会が留学制度 OBの遺志くみ創設
2018年01月19日09:24
写真:恵那高同窓会が留学制度 OBの遺志くみ創設
「恵那地球塾」の創設を祝う阿部伸一郎会長(左)と纐纈康雄校長=恵那市大井町、恵那高校

◆「世界見せてあげて」1億円超寄付

 恵那高校(岐阜県恵那市大井町)の同窓会は18日、新年度から在校生を対象にした留学制度を設けると発表した。同窓生で、昨年10月に亡くなった関市の開業医木股健二さん=91歳で死去=が「高校生たちに世界を見せてあげてほしい」と、生前に寄付した1億1千万円で基金を創設した。

 木股さんは瑞浪市出身で、旧制恵那中学校卒業生。在校中、太平洋戦争でフィリピンへ出征。病気で帰国し、国内で終戦を迎えた。復員後は、名古屋大医学部で学び、愛知県の病院で外科医として勤務。その後、関市で医院を開業した。

 同窓会によると、昨年4月、木股さんから寄付の申し出があった。戦争で海外を見聞した経験がその後の人生に大きな影響を与えたことから思い立った、と説明したという。

 留学制度は「恵那地球塾」と銘打った。長期、短期、国内留学の三つのプログラムを設ける。

 長期は期間が1年間で、国の交換留学制度を活用し、米国かカナダに1年間滞在して現地の高校に通う。定員3人で、1人当たり100万円を支給する。県の留学支援制度分も含めると、留学にかかる費用の半分ほどの補助を受けられることになる。

 同校で記者会見した同窓会の阿部伸一郎会長は「留学体験を通じて、世界を舞台に活躍する人材をつくりたい」と話した。年間700万円ほどの予算を見込み、同窓会として基金を積み増すことも今後検討するという。