岐阜聖地巡礼=@経済波及効果253億円 十六総研推計 − 岐阜新聞 Web
岐阜聖地巡礼=@経済波及効果253億円 十六総研推計
2016年11月12日09:30
写真:岐阜聖地巡礼=@経済波及効果253億円 十六総研推計
映画「君の名は。」に登場する組みひもの製作体験をするファンら=飛騨市古川町三之町、飛騨古川さくら物産館

 岐阜県内の風景が登場するアニメ映画「君の名は。」「聲(こえ)の形」「ルドルフとイッパイアッテナ」による県内への“聖地巡礼”は推定約103万人で、経済波及効果は推定約253億円に上ることが11日、十六総合研究所(岐阜市)の推計で分かった。“巡礼者”の約8割が県内の他のアニメの聖地を訪ねており、観光周遊性の向上につながることも示された。

 巡礼者の内訳は、記録的ヒットを続ける「君の名は。」(飛騨市)が約75万人で、「聲の形」(大垣市)、「ルドルフ−」(岐阜市)はともに約14万人。調査はインターネットを通じて先月行い、20〜69歳の男女1万人から回答を得た。映画を見た7〜21%が岐阜県を訪れたと答え、観客動員数(見込み)や昨年の国勢調査による年齢別人口構成などで調整して推定した。

 併せて3作品を観賞して岐阜県を訪問・訪問予定と答えた414人への調査から経済波及効果を測り、巡礼者の消費総額は約230億円と推計。これを基に宿泊や飲食など県内への直接効果を約163億円、それに伴う原材料の購入などで誘発される第1次波及効果を約60億円、さらに従業員らの所得増でもたらされる第2次波及効果を約30億円と算出。総合効果は計約253億円と見積もった。雇用効果は、サービス業を中心に約2810人分の需要が生まれる計算という。

 巡礼者には3作品のほか、県内がモデルとなったアニメ「氷菓」「のうりん」などの聖地にも訪れた(予定含む)かも尋ね、約8割が複数の聖地を巡っていることも分かった。

 1人当たりの消費額は日帰りが約1万3千円、宿泊が約3万1千円と、いずれも県の観光入込客統計調査(15年)で示された日帰り約3千円、宿泊2万6千円よりも多かった。

 研究所は「聖地巡礼のすそ野の広さを示すことができた」としている。