39歳、夢キックオフ モンゴルで念願のプロ契約 − 岐阜新聞 Web
39歳、夢キックオフ モンゴルで念願のプロ契約
2017年04月20日08:25
写真:39歳、夢キックオフ モンゴルで念願のプロ契約
39歳で、モンゴルのクラブでプロ選手としてプレーする横山雅哲さん=大垣市野口町、杭瀬川スポーツ公園

◆「次は再びFC岐阜に」

 39歳のプロサッカー選手が誕生した−。Jリーグ昇格前の社会人リーグのFC岐阜などでプレーした横山雅哲さん(39)=岐阜県大垣市大井=が、今月モンゴルのプロクラブと契約し、29日にリーグ開幕を迎える。「プロ選手になることが、サッカーを始めた小学2年からの目標。ようやくスタートラインに立てた」と夢を諦めずに不屈の精神で挑戦し続けて迎えた春の到来に胸を躍らせている。

 横山さんは県の名門大垣工業高校を卒業後、県内外のクラブを渡り歩いた。2003年に当時県リーグだったFC岐阜に加入。その後、FC岐阜セカンドに所属し、ディフェンダーとして天皇杯出場や08年大分国体4位入賞に貢献した。

 FC岐阜9年間の在籍を経て12年には、東日本大震災で被災した宮城県女川町の社会人クラブに34歳で入団。「(震災で)活動休止から復活するクラブと、一から始めようという自分の思いが重なった」。復興支援も兼ねて4年間、水産加工会社で働きながらJリーガーを目指したが、念願はかなわなかった。

 目標を抱いてから33年目の今年。東南アジアを中心に入団先を探していたが「これでプロになれなかったら諦めよう」とモンゴルで最後のチャンスに懸けた。3月、約1カ月間のトライアウト(入団試験)に参加。長年のプレー経験や統率力などが目に留まり、今月11日、1部リーグのゴヨFCとシーズンが終わる10月までの契約を結んだ。「心が震えた。これで職業欄にサッカー選手と書ける」

 入団当時にFC岐阜の監督だった勝野正之FC岐阜セカンド監督は「サッカーに対してすごく真面目な選手。日本ではないが、念願のプロになれたので、とことん勝負してほしい」とエールを送る。

 モンゴルの1部リーグには10チームが加盟。多国籍の選手が在籍しており、日本人は15人ほどいるという。

 21日の出国を心待ちにする横山さんは、手帳に書いたモンゴル語を覚えようと勉強中だ。年齢を重ねるにつれて、サッカー選手としての情熱は衰えるどころかますます熱く燃え上がる。「モンゴルで活躍してFC岐阜からオファーをもらうのが次の目標だよ」と、夢を見始めた少年時代を思わせるような屈託のない笑顔を見せた。