岐阜のファッション、世界に発信 高級注文服国際大会 − 岐阜新聞 Web
岐阜のファッション、世界に発信 高級注文服国際大会
2017年09月12日07:58
写真:岐阜のファッション、世界に発信 高級注文服国際大会
後進の育成にも意欲見せる杉沢和子さん(左)と中村有希さん=岐阜市問屋町

 国際高級注文洋服業者連盟(WFMT)が主催し、台湾で8月に開かれた世界大会に、いずれも岐阜市のファッションデザイナー杉沢和子さん(79)、中村有希さん(67)が出展した。2人は隔年で開かれる世界大会に1989年から欠かさず参加しており、今回が出展15回目の節目。「経験を基に後進の育成にもさらに力を注ぎたい」と話している。

 今大会には世界25カ国から約400人が参加。4日間の日程でファッションショーなどが繰り広げられ、各国のデザイナーがセンスや技術を披露した。

 杉沢さんは「お月見パーティーに着て行くことをイメージした」という、柔らかなシルエットと胸元の幾何学的なカッティングが印象的なドレスを出展。中村さんは3着の着物をドレスに仕立て、スカートに膨らみを持たせたり、竹で制作した髪飾りを用いたりして、「ラインの美しさを出した」という作品を出展した。多くの外国人から両作品への高い評価が寄せられたという。

 2人はそれぞれ、岐阜市に店舗を構えて顧客の要望に応える傍ら、国際大会やアジア大会への精力的な出展を続けてきた。既製服の製造を軸に発展した県の繊維産業だが、2人は口をそろえて「岐阜には、高級注文服でも世界にアピールできるデザイナーがいることを発信し続けることができた」と充実感を語る。

 後進の育成にも積極的。2人とも日本デザイン文化協会(東京都)の本部理事で、県支部では支部長と副支部長。県支部としては年に1回、短大生や高校生を対象とした「ヤングデザインコンテスト」を主催している。開催は昨年で10回目を数えており、2人は「今後も責任感を持って若い人の活躍の場をつくり、経験を伝えていきたい」と意欲を語る。