9.12豪雨、つなぐ記憶 安八町で安全祈願祭 − 岐阜新聞 Web
9.12豪雨、つなぐ記憶 安八町で安全祈願祭
2017年09月13日08:11
写真:9.12豪雨、つなぐ記憶 安八町で安全祈願祭
堤防が決壊した午前10時28分に合わせて黙とうをささげる参列者=岐阜県安八郡安八町大森、治水観音像前

 1976年9月12日に発生した「9・12豪雨災害」から41年を迎えた12日、長良川堤防が決壊した岐阜県安八郡安八町大森にある治水観音像前で安全祈願祭が営まれ、参列者が犠牲者を悼み、後世の安全を祈った。

 災害は台風17号の接近に伴う集中豪雨で発生。堤防の決壊により同町では2千世帯以上が浸水し、農作物などを含む被害総額は約140億円に上った。9543人が被災、水防活動中だった善光区長の冨田智太郎さん=当時(56)=が濁流にのまれて亡くなった。

 町主催の祈願祭には堀正町長や町議、地元の関係者ら12人が参列し、堤防が決壊した午前10時28分に黙とう。順に焼香し、手を合わせて祈りをささげた。

 堀町長は取材に「年月がたつにつれ、災害の記憶が薄れているように感じる。この経験は後世に伝えていかなければならない」と強調。「41年間で治水の安全度は向上したが、今後災害が起こらないとはいえない」とし、治水対策を進める方針を示した。