宇宙研究に潜入 「かぐら」見学会 − 岐阜新聞 Web
宇宙研究に潜入 「かぐら」見学会
2017年09月18日08:53
写真:宇宙研究に潜入 「かぐら」見学会
大型低温重力波望遠鏡「かぐら」の見学会で、真空パイプの説明を受ける参加者=17日午前9時32分、飛騨市神岡町跡津、神岡鉱山地下

 東京大宇宙線研究所が岐阜県飛騨市神岡町の神岡鉱山地下に建造した大型低温重力波望遠鏡「KAGRA(かぐら)」の見学会が17日開かれ、県内外の家族連れら143人が最先端の科学技術に触れた。

 かぐらは、ブラックホールやビッグバンの謎の解明につながる重力波の観測施設で、2015年11月に完成した。地下200メートルに長さ3キロ、直径80センチのステンレス製真空パイプ2本をL字形に配置。遠隔操作でレーザー光線を中央部と両端に設置した鏡に照射し、重力波の到達に伴う微少なゆがみを検出する。

 見学会は今回で3度目。重力波天文学という新分野を広く知ってもらおうと、同研究所と飛騨市などが企画した。参加者は望遠鏡を格納する巨大な地下トンネルを巡り、研究者から説明を受けた。小学生の息子と参加した会社員谷辺浩也さん(44)=飛騨市古川町=は「規模の大きさに驚いた。世界最高水準の研究が地元で行われていることを誇りに思う」と話していた。

 かぐらは昨年、試験運転を実施。現在、観測精度を上げるための改良作業を進めており、2年後に本格観測に入る予定。