県内警察署独自キャラ、7署に広がる − 岐阜新聞 Web
県内警察署独自キャラ、7署に広がる
2017年11月15日08:59
写真:県内警察署独自キャラ、7署に広がる

 岐阜県警のマスコットキャラクターには「らぴぃ」がいるが、県内の各警察署が独自に作ったキャラクターも広報活動で活躍している。独自キャラはこれまでに7署が採用。地域住民との距離を縮めて警察活動に関心を高めてもらうのが狙いだ。振り込め詐欺などの犯罪被害抑止に一役買っており、啓発の効果を見極めながら導入する署が増えている。

 2009年に下呂署で「ゲロッピィ」が誕生したのを皮切りに、現在は、特殊詐欺被害防止を呼び掛ける北方署の「フリコマ戦士ガッタマン」、地元特産のレンコンにちなんだ羽島署の「だまされんこん」、交通安全を啓発する海津署の「海津マン」などが活躍中だ。ゲロッピィは活動休止中だが、署の広報紙などで姿を残している。人形タイプの垂井署の「不破之助」は防犯講話などに署長と一緒に参加し、聞き手の印象に残りやすくなるよう工夫している。

 活動の舞台は署のイベントが中心。14年に採用された岐阜北署の「ワルサギくん」は年金支給日に合わせて金融機関で振り込め詐欺の注意を呼び掛け、ツイッターでも駄じゃれで被害の未然防止を訴える。採用2年目には管内の特殊詐欺被害額を前年より8600万円少ない2600万円に減少させる一助を担った。

 独自キャラには共通点がある。多くが低予算で作られていること。市販のかぶり物に手作業で色を塗ったり、ときには署員の私物を用いることも。9月にデビューした岐阜南署の「なかせんどうくん」はイラスト入りの配布物などで周知を図り、10月に着ぐるみ化。署員の剣道着や壊れた傘などを使い、「制作費はただ同然」(同署関係者)という。

 導入理由も、「印象に残りやすく、親しみを感じてもらえ、イベントでも住民の反応がいい。結果として防犯などにつながる」と各署とも共通する。

 岐阜北署の幹部は「最近は特殊詐欺被害が増えるなど治安情勢は日々刻々と変わる。関連機関と連携した上で、キャラをこれまで以上に啓発活動に生かし、被害が1件でも少なくなるよう頑張る」と意気込んだ。