医師残業上限50時間増 岐阜市民病院 − 岐阜新聞 Web
医師残業上限50時間増 岐阜市民病院
2017年11月21日08:39

◆是正勧告後、月150時間に

 岐阜市民病院(同市鹿島町)が、労使協定(三六協定)で定めた上限時間を超える残業を医師にさせたとして岐阜労働基準監督署に是正勧告を受けたにもかかわらず、その後、上限をさらに増やす協定を結んでいたことが20日までに、病院への取材で分かった。

 病院によると、労使協定は毎年6月に更新しており、ここ数年は職種に関係なく残業は月100時間(年6回まで)、年間870時間を限度としていた。

 昨年11月、厚生労働省の過重労働解消キャンペーンとして同監督署が病院の労働実態を調査。医師135人のうち数人の残業が上限を超過しているとして文書で是正勧告した。

 しかし、病院は今年6月の更新前の労使協議で、医師のみ上限を月150時間(年6回まで)、年間1170時間とすることで協定を結んだ。病院政策課は「(是正勧告に)配慮した」とした上で、今年1月から電子カルテシステムが更新されたことや、本年度、第三者機関が医療の質を審査する病院機能評価の認定を更新することなどを挙げ、「通常の年とは違う特殊要因があった」と説明している。労使協定の内容は同監督署にも提出したという。

 長時間労働に伴う労災認定の際、月100時間の残業が「過労死ライン」とされる。また、新潟市民病院の研修医が過労で自殺するなど、医師の長時間労働は全国的な問題となっている。