西郷(大垣東中出)アマ横綱 全日本相撲 − 岐阜新聞 Web
西郷(大垣東中出)アマ横綱 全日本相撲
2017年12月05日08:00
写真:西郷(大垣東中出)アマ横綱 全日本相撲
三輪隼斗を破って初優勝を決め、ガッツポーズする西郷智博=両国国技館

 第66回全日本相撲選手権(両国国技館)で、岐阜県大垣東中出の西郷智博(鳥取県庁)が初のアマチュア横綱に輝いた。県相撲連盟によると、県関係選手の優勝は史上初。歓喜の優勝から一夜明けた4日、西郷は岐阜新聞社の取材に応じ「(競技歴)15年間、苦しい時期もあったが、大きな優勝が果たせてうれしい。親にも良い報告ができた」と声を弾ませた。

 西郷は鳥取城北高、日大と名門に進学し、アマ相撲界の王道を歩んだ。鳥取に戻り、現在は、同県の地域振興部スポーツ課スポーツ指導員、母校・鳥取城北高相撲部外部コーチとして活躍。182センチ、178キロ。同選手権での最高成績は、日大4年時のベスト8。

 今回の優勝は2人のライバルへのリベンジで、勢いに乗った。3回戦で今年の愛媛国体で敗れた城山聖羅(東洋大)、準々決勝では、同年齢で今年の全日本実業団選手権決勝を含め3連敗中だった黒川宗一郎(アイシン軽金属)と続けて対戦するヤマ場を迎えた。

 特に黒川との一戦を前に「止まったら負ける。一気に勝負をつけなくては」と気持ちを込めた。立ち合いから素早く左前まわしを取ると体格を生かして、一気に寄り切って片を付けた。「(黒川に)勝った直後に、足の運びをはじめとする体の動きがいつも以上に良いなと感じられたことが、決勝でも自信を持って戦えたポイントだった」と振り返る。

 アマチュア相撲界は現在、大学生が席巻しており、同選手権で社会人が制するのは6年ぶりだった。だがアマチュア最高の栄誉を、7度目の挑戦にして獲得した西郷は、今後も鳥取を拠点に、社会人選手として活躍を続ける予定。「今があるのは、中学時代に鳥取との縁をつくってくれた岐阜の指導者のおかげ。良い報告をもっと届けていきたい」と感謝を胸に、さらなる完全燃焼を誓った。