岐阜の信号機老朽化対策1位 全国に先駆け更新 − 岐阜新聞 Web
岐阜の信号機老朽化対策1位 全国に先駆け更新
2018年01月04日08:54
写真:岐阜の信号機老朽化対策1位 全国に先駆け更新
信号機の「頭脳部」と言われる信号制御機=昨年12月、岐阜市江添

 信号機の「頭脳部」と言われる信号制御機の老朽化が全国的な課題になっている。一方、岐阜県は、更新基準を超えて使われている割合(老朽化率)が1.0%(昨年3月末時点)と全国で最も低い。県警は数年前から先駆けて対策を進め、県民の安全な交通確保に努めている。

 信号制御機は交差点近くに設置され、赤・青・黄の点灯をコントロールしている。老朽化すると、点灯が消えたり異常表示を起こしたりして、交通事故や渋滞につながりかねない。

 警察庁によると、更新は設置から「19年」と定められている。昨年3月末時点で、全国の信号制御機20万5705基のうち4万4662基(21.7%)が更新基準を超えているという。

 岐阜県は3256基のうち33基。東海3県では、愛知県が1万3154基のうち4415基(33.6%)、三重県は3220基のうち877基(27.2%)が基準を超えている。

 問題が注目され始めたのは、2012年の中央自動車道笹子トンネル(山梨県)の天井板崩落事故以降。道路やトンネルなどのインフラの老朽化が取りざたされ、信号制御機も問題視されるようになった。

 県警交通規制課によると、岐阜県では、笹子トンネル事故以前の11年ごろから対策に着手。12年3月末時点で、更新基準を超えていたのは全体の約7%に当たる226基だった。全国的に見ても高い割合ではなかったが、老朽化率の上昇が見込まれることから、対策を始めたという。

 信号制御機1基の更新には100万〜250万円の費用が必要とされる。県警では、更新費用を確保するため、車両感知器や押しボタンなどが必要な「半感応式信号機」を、廉価な信号機に変更。また、使用頻度を調査した上で交通情報板の一部を廃止したり、取り締まりの状況から高速走行抑止システムを全て撤去したりするなど、必要性の低い交通安全設備を見直した。

 同課は「今後も長期的な視点に立ち、継続的に取り組みたい」としている。