オペラ「杉原千畝」岐阜公演控え稽古 − 岐阜新聞 Web
オペラ「杉原千畝」岐阜公演控え稽古
2018年01月09日07:59
写真:オペラ「杉原千畝」岐阜公演控え稽古
杉原千畝役の女屋哲郎さん(手前右)とカウナスでの別れのシーンを稽古するウィーン岐阜合唱団員=岐阜市学園町、ぎふ清流文化プラザ

 第2次世界大戦中に多くのユダヤ人を救った外交官杉原千畝(ちうね)氏の半生を描いたオペラ「杉原千畝物語『人道の桜』」の県内初公演を前に、会場の岐阜市学園町のぎふ清流文化プラザで6〜8日、地元稽古があった。出演するウィーン岐阜合唱団とプロの声楽家らが舞台に立ち、本番同様の歌声を響かせた。

 同オペラは、杉原氏の妻幸子さんの短歌で歌曲集を作った作曲家の安藤由布樹さん(56)=東京都=の提案で始まった。2015年5月に初演後、リトアニアや都内で10回程度の公演を重ねている。

 県内上演にあたり、県教育文化財団の小島紀夫総合プロデューサー(51)が地元からの出演を打診。岐阜市と近郊の市民で構成するウィーン岐阜合唱団の参加が決まった。

 団員32人はユダヤ難民役で、杉原氏に窮状を訴え、ビザ発給を懇願する場面を熱演する。一人ずつ名前や家族構成、職業を設定し、一部は加茂郡八百津町の杉原千畝記念館を見学するなどして役になり切っている。

 団員の清水みち子さん(68)=同市則武=は「出演を通し、難民の背景や、杉原さんがどんな思いだったかが分かった」と役作りに手応えをつかむ。同団は今年5月、リトアニア・カウナスで演奏会を予定している。同団音楽総監督の平光保さん(70)は「オペラは初の経験で、団員のいい刺激になる」と今回の成功を弾みにしたい考え。

 日本リトアニア友好協会理事で、終曲「人道の桜」など同オペラの全約40曲を作った安藤さんは「このオペラが生誕の地に根付き、公演を毎年続けてもらえれば」と期待する。

 公演は今月27、28日。チケットはぎふ清流文化プラザ、マーサ21、チケットぴあで販売している。