五輪へヒノキ製舞台 中津川産、市内企業が試作 − 岐阜新聞 Web
五輪へヒノキ製舞台 中津川産、市内企業が試作
2018年01月20日08:44
写真:五輪へヒノキ製舞台 中津川産、市内企業が試作
中津川産のヒノキで作った競技舞台。東京五輪を狙う新馬場一世選手が演武を披露した=岐阜県中津川市茄子川、東美濃ふれあいセンター

 2020年東京五輪・パラリンピックの武道、格闘技の競技会場での採用を目指し、岐阜県中津川市の企業が市内産ヒノキを使った木製の競技用プラットフォーム(競技舞台)を開発した。19日に市内で試作品が披露され、東京五輪出場を狙う西濃運輸空手道部主将の新馬場一世選手らが舞台の上で演武。地元関係者は「選手たちの“ヒノキ舞台”として岐阜県から送り出したい」と意気込んだ。

 東京五輪向けの“ヒノキ舞台”は、木製の競技舞台を扱う同市駒場のケーエム産業(勝野勅彦社長)が開発。披露した試作品は1面が12メートル四方の競技舞台計3面。五輪会場で使用可能な世界認証を受けている同市苗木の東濃桧の9センチ角材を格子状に組み、上面に厚さ3センチ弱の合板を乗せた。東京五輪関連施設での県産木材の利用促進に取り組む県の支援を受けて作った。

 同社は12年のぎふ清流国体を皮切りに、レスリング競技の国際大会や全国大会計23大会で同様のヒノキ舞台を提供。これまでレスリングでは鉄骨やダンボール、ビール瓶ケースなどで舞台を築いていたといい、木製化によって適度な弾力と安定感が生まれた。東京五輪ではレスリング、空手、柔道、テコンドーの競技舞台として採用されるようPRを強化していくという。

 同市茄子川の東美濃ふれあいセンターで行われた披露式で、空手の形を実演した世界ランキング3位の新馬場選手は「足場がしっかりしているので反応も良く、気持ちよく演武できた。自分も五輪に出場し、この舞台に立って闘いたい」と力を込めた。

 会場には、県「東京オリ・パラ」県産木材利用促進協議会の丸山輝城会長や県内の林業・木材関係者、全日本空手道連盟の若井敦子理事、日本レスリング協会の丸山充信理事、県や市の関係者ら約200人が集まり、採用に向けて団結することを誓った。