匠の道具 県が保存調査へ ミュージアム構想も − 岐阜新聞 Web
匠の道具 県が保存調査へ ミュージアム構想も
2018年02月07日09:39

◆地歌舞伎衣装など後世に

 岐阜県は新年度、地域の伝統工芸や民俗芸能に必要な道具を後世に伝えるため、道具の保存に向けた基礎調査に乗り出す。伝統工芸などには特殊な道具が必要になる一方、道具の作り手がいなくなれば存続が危ぶまれる。将来的には、“匠の道具”を集めたミュージアム構想も視野に入れる。

 県によると、基礎調査は美濃和紙をすく簀桁(すけた)や地歌舞伎の衣装といった地域特有の道具のほか、左官のこてなど木造建築の分野も想定。各分野の職人や業界団体に聞き取り調査をして、保存の必要性や道具の製作技術の継承が可能かどうかを探る。

 調査後は、道具の展示施設を整備し、道具の製作技術を受け継ぐ担い手の育成につなげたい考え。約1600万円を予算要求している。

 県担当者は「失われゆく職人の道具を保存し、道具の製作や修繕に必要な技術者の育成につなげたい」と話している。