美濃白川茶に伝統の技 保存会が初揉み会

2020年01月08日 16:32

 美濃白川茶の豊作を願い、伝統の手もみで茶葉を仕上げる「初揉(も)み会」が7日、岐阜県加茂郡白川町河東の飛騨美濃特産名人の館「茶・ちゃ・チャ」で行われた。白川茶手もみ保存会の会員たちが、鮮やかな手の動きでじっくりと茶葉をもみ上げる作業に精を出した。

 機械による製茶作業が一般化している中、保存会は連綿と残されてきた手もみによる伝統技術を引き継ぐ活動を続けている。手もみ茶は味を抽出しやすく、本来のうま味を楽しめるのが特徴だが、生産量が少なく、10グラムあたり2~3千円で販売しているという。

 初もみは新春の恒例行事で、町内外の会員15人が参加。焙炉(ほいろ)と呼ぶ台の上には、昨年に町内で手摘みされた上級の茶葉9キロが広げられ、「葉振るい」や「回転揉み」など、葉を傷めずに水分を飛ばす伝統の技で丹念にもみ上げた。

 保存会の田口常昭会長(63)は「茶業全体が厳しい中、高級ブランドとして守っていかなければならない。業界に活力をもたらすためにも、手もみの技を磨きながら残していきたい」と話した。完成品は今月中旬ごろから、同町河東の道の駅「美濃白川ピアチェーレ」で販売される。

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