プロ野球ドラフト会議 岐阜県内から2選手が指名

2020年10月27日 07:59

 プロ野球のドラフト会議が26日開かれ、岐阜県関係では今夏の県独自大会で投打で活躍し、主将としてもチームを引っ張った元謙太外野手(中京高)がオリックス2位、最速153キロの直球が武器の右腕加藤翼投手(帝京大可児高)が中日5位で指名された。

◆元「ここぞで打つ」 勝負強さが売り

 その瞬間、すでにプロの世界で戦う決意を示すように、りりしい表情で大きくうなずいた。全体でも13番目という高い評価でオリックスから2位指名を受けた中京高の元謙太は「順位は関係ない。ここからが勝負」と自らに言い聞かせるように語り出した。

 入学当初から投打で注目を浴び1年秋から主力。2年夏には甲子園の準々決勝で満塁本塁打を放ち一気に全国区へとその名をとどろかせた。

 しかし、最後の1年は苦しんだ。昨秋は夏の疲れが抜けず腰痛を抱えたまま県大会へ臨んだが2回戦敗戦。今夏、全てを懸けて再び甲子園へ戻るつもりだったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止に。だが「どんな時も前を向いて取り組むことができた。その結果だと思う」と元。主将という肩書が加わったことで責任感も増し、橋本哲也監督も「この1年で技術はもちろん、それ以上にメンタルが成長した」と心技体、全ての成長に目を細める。

 「勝負強い打撃が売り」と自ら言い切るように、高校通算18本塁打中半数以上の10本が公式戦。だからこそ日本を代表する打者の一人、オリックスの4番の名を出しながら「吉田正尚選手のようなパワーを付けて、プロでも長打を売りにここぞで打ちたい」ときっぱり。

 高校入学当初から何度も何度も口にしてきた「上位指名でのプロ入り」。その夢を達成した今、次に掲げる目標も元らしく大きい。「トリプルスリー。そしてプロ野球選手といえば真っ先に名前が挙がる選手」。常に有言実行してきたこの男なら、近い将来必ず日本を背負う大打者になっているはずだ。

◆加藤「心動かす直球を」 急成長の153キロ右腕

 高校入学時は夢にも思っていなかったプロの世界に、3年間で成長を遂げた最速153キロ右腕が飛び込む。好きな球団に挙げていた中日から5位で指名を受けた帝京大可児の加藤翼。同校初のプロ野球選手の誕生で、「真っすぐといったら加藤と言われるようになりたい」と色紙にしたためた「日本一のストレート」を目指し、活躍を誓う。

 120キロ後半。入学時の最速だ。約半年で140キロをマークすると、この頃からプロを志望するようになり、2年秋には150キロ台に到達。「もっと上の世界にいきたいと思ったし、野球への興味もさらに湧いてきた」とプロ一本に絞って練習を重ねてきた。

 憧れの選手は、打者の手元で浮き上がるような快速球が「火の玉」と称された、今季限りで引退する阪神の藤川球児。「同じように人の心を動かせるような直球を投げたい」と球速以上に回転数など質の高さへのこだわりを持つ。

 今夏の県独自大会以降もトレーニングを続け体重を約5キロ増やすなど、プロを見据えた戦いをすでに始めている。「早く試合に出たい気持ちは強いけど、まだ線が細い。けがをしないためにも、まずは体作り」としっかりと自分を見つめ、焦らず1軍マウンドで輝ける日を目指す。

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