自衛隊派遣文書4万3千件 防衛省集約、緊迫場面も

2018年04月23日 20:50

防衛省で記者団の取材に応じる小野寺防衛相=23日午後

防衛省で記者団の取材に応じる小野寺防衛相=23日午後

 小野寺五典防衛相は23日、派遣中の海上自衛隊艦艇などを除く防衛省・自衛隊の全ての部隊、機関の日報などを集約した結果、1992年のカンボジア国連平和維持活動(PKO)に始まる計21の海外派遣活動の日報など延べ約4万3千件を確認したと明らかにした。陸上自衛隊イラク派遣部隊の日報も公表済みの435日分とは別に、34日分が新たに見つかった。防衛省はイラク・ルメイサ市で陸自車両が群衆に囲まれ、緊迫した際の詳細をまとめた日報の関連文書も公表した。

 日報隠蔽問題を踏まえ、防衛省が海外派遣文書を集約、再捜索していた。約4万3千件は、陸自のカンボジアや南スーダンのPKOなど、イラク派遣を含めた海外活動の日報や週報としている。

 小野寺氏によると、イラク日報は計72日分が見つかり、未公表のものは34日分だった。うちイラク復興支援に当たった本隊の復興支援群が3日分、残る31日分は撤収作業に当たった部隊の日報。大半の日報は陸自研究本部(現教育訓練研究本部)で見つかった。

 研究本部は日報を約1年にわたり隠蔽していたが、今回発見した分は、昨年3月の時点では把握していなかったという。

 防衛省が公表した文書によると、2005年12月にルメイサ市で陸自車両が群衆に囲まれた際、遠巻きに見ていた群衆の2、3人が武器を携行していたなどと緊迫した様子を示す記述があった。

 イラク日報を巡っては、防衛省が16日、派遣された04〜06年のうち延べ435日分、1万4929ページ分を公表した。

カテゴリ: 社会