岐阜酒好物語
謎めいたミカドカクテル

2018年01月22日 17:19

ジャパニーズ・カクテル・ミカド

 国名が付けられたカクテルで、世界でもっとも早く世の中へ出てきたのは、日本ということをご存じでしようか。

 バーテンダーのジェリー・トーマス氏が考案したカクテルで、名前を「ジャパニーズ・カクテル・ミカド」として紹介された一杯で、1862年に発刊された世界初のカクテルブック「How to Mix Drinks」で紹介されました。

 このカクテルブックには、10種類程度しか掲載されていなかったといいますが、その内の一つにカクテルで日本が紹介された出来事ともいえます。なぜならば、当時はほとんどの国の人が「日本ってどこ?」な時代で、徳川幕府の頃と言えば理解しやすいと思います。

 誕生のきっかけは、1860年に徳川幕府の使節団が渡米しているのが関係しているともいわれている「ミカド」ですが、そのレシピは20種類も存在するといわれます。掲載されていたレシピの材料がわからず、違う材料とレシピで作られ変化していったからです。考案されたトーマス氏も、使用していたシロップなどが終売になり、後にレシピと違う材料で作っています。

 全て紹介すると長くなるので、現在のレシピだけを紹介します。ブランデーベースに、クレーム・ド・カカオ、ホワイト・キュラソー、シュガーシロップ、アンゴスチュラ・ビターとなっています。分量は紹介される本やネットで違いがあるので表記しません。

 ずっと昔に、世界的には飲まれ、日本では影に隠れてしまっているカクテル。ぜひ一度、ご賞味されてくださいませ。


過去の記事