岐阜酒好物語
デュポネ

2018年04月30日 12:00

デュポネ

 日本の食文化では、アペリティフ(食前酒)はあまり聞くことがありませんが、古くは18世紀後半ごろに、イタリアはトリノから始まったらしく、食欲増進や会話のきっかけ作りをするためのお酒であります。

 アルコール度数も控えめで、その後の食事を邪魔しない程度に、少量だけ提供されます。まれに度数が高いものを提供されることがありますが、胃がアルコールにより萎縮して、量を食べられなくなるそうです。 出てくるお酒は、白ワインベースのカクテル、シェリー酒、日本では梅酒などもあり、酸味のあるものが好まれる傾向にあります。

 そんな中で、アペリティフに焦点を当てた一本の酒を紹介いたします。1846年にジョセラ・デュポネによって作られた、「デュポネ」です。

 フランス生まれの混成酒で、4種のブドウから造られたワインをブレンドし、キナの樹皮、コーヒー豆、オレンジの皮、カモミール、ダイダイの皮など、ハーブ、スパイス類を配合し、3年間の樽熟成をして作られます。アルコール度数は14.8度となり、通常のワインの度数と同じくらいです。

 南フランスのルションで作られていますが、当初は、パリはオペラ座のとなりに醸造所があったそうです。

ザザ

 カクテルの材料としても使われており、その名前が付いた「デュポネ・カクテル」「デュポネ・フィズ」をはじめ「ザザ」「アンティール」「メリーウィンドウ」「ソウル・キッス」など、日本ではマイナーなものばかりですが、多数のスタンダードレシピがございます。

 あまり使用する機会もないので、バーでも扱っているところが少ないと思われるお酒ですが、見かけることがありましたら飲んでみてくださいませ。


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