岐阜酒好物語
獅子の乳

2018年05月07日 14:19

ラク

ラク

 トルコ料理のお店へ足を運んだ方はご存じかもしれませんが、おそらく、多くの方が知らないお酒ということで紹介するのは、「ラク」という一本です。

 乾燥させたブドウを原料にして、セリ科の植物のアニスで香り付けされて造られています。無色透明のお酒ですが、お水を混ぜると白濁することから、「ライオンのミルク(獅子の乳)」という愛称を付けられています。

 分類としてはリキュールとなるお酒ですが、アルコール度数は、45~50パーセントと高めな感じです。

 現地では、男性がトルコ演歌を聴きながら、メロンとナッツをツマミに飲んだり、前菜(メゼ)と一緒に食前酒として飲まれているといいます。

 飲み方も独自の文化がある感じで、細身のグラスを使うという指定があり、ラクをお水で割ったものと冷水を用意して、交互に口に運び、口の中でさらに混ぜて飲むといいます。

 日本に輸入されているラクは大丈夫だと思いますが、メタノールでのばした密造酒も多く出回っており、死者が出る被害が出ているそうです。そのような事が起きるのは、酒税の高さが原因ということです。

 アニス系のお酒は好みが分かれるところですが、今は亡き小説家の開高健氏も、「冷たく甘い香りを持つ」とラクを好んだといいます。お酒の席のネタとして、一度、飲まれてみるのも良いと思います。


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