岐阜酒好物語
ブルー・ブレイザー

2018年07月02日 10:46

ブルー・ブレイザー

 カクテルを作る作業を、ジャグリングのパフォーマンスで魅せるフレアバーディングがございます。映画「カクテル」で有名になった作り方で、世界大会で日本人が優勝もしております。

 起源をたどると、一人のバーテンダーと一つのカクテルが出てまいります。1940年後半の頃に、10代でバーテンダーの仕事に就いた、ニューヨーク生まれの「ジェリー・トーマス」氏が、スローイングという技法を使って作るカクテル「ブルー・ブレイザー」が始まりといわれます。

 このトーマス氏はバーテンダーをしながら、旅芸人のショーの経営なども手掛けており、そこで目にした芸をカクテル製作で取り入れたりしたのかも、と想像してしまいます。

 スローイングという作り方は、空の金属製マグカップを二つ使い、カップに入れた材料となるお酒に火をつけ、その火を消さないように交互に入れ替え作ります。

スローイング

 「ブルー・ブレイザー」で、多く紹介されている作り方は、ウイスキーだけに火をつけてスローイングをした後、お湯と蜂蜜を入れたグラスに注ぐという方法です。

 私がその昔に覚えた作り方は、片方には火をつけたウイスキー、もう片方にはお湯を入れ、火を消さないようにスローイングで混ぜるという方法でした。こちらは火が消えやすく難しいので、製作方法が変わっていったように思えます。

 そして、トーマス氏の作り方は、頭の上に炎の橋を作るように見えたと聞いたことがありますが、残像を残すように手を動かしたと考えるところです。

 どのような形であれ、カクテルを作る作業は、お酒のうまさを引き立たせる一つでもあります。その話が肴(さかな)にもなるのもお酒の席でございます。

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