岐阜酒好物語
弁護士のお酒

2018年09月24日 11:34

オランダの伝統的なアドヴォカード

オランダの伝統的なアドヴォカード

 ラジオのパーソナリティーやテレビのアナウンサーをはじめ、話す職業は多種でございますが、その中には「弁護士」も含まれると思います。その弁護士の意味を持つお酒がございます。
 その名前は「アドヴォカード」といい、このお酒を飲むと弁護士のように弁舌がさわやかになるといわれるところから付けられたようです。
 どのようなものかというと、オランダ産の伝統的なブランデーベースで作れる卵酒なのですが、とある果物から作られていたお酒を真似て、代用で卵黄を使ったところ、同じくらいおいしい味わいのお酒が出来上がったとのことです。
 数百年前にさかのぼりますが、アマゾンの周辺で暮らしていた先住アメリカ人が愛飲していたとされる、果物から作れる夢のような黄色いお酒がありました。
 熟すと黄色く色づく森のバターと言われる「アヴォカト」を使用し、蜂蜜、スパイスなどが溶け込んだ、えもいわれぬ風味のお酒だったといいます。
 その後、ヨーロッパの国々から南アメリカへ入植する人が増えて、ポルトガル人がアヴォガト酒を見つけたといわれます。さらに珍しいお土産としてオランダの人が持ち帰り、それを飲んだ人々がお酒の虜(とりこ)になったそうです。
 そこで、同じものを作ることを考えましたが、原料となる「アヴォカト」がヨーロッパ北部では栽培できず、試行錯誤を繰り返し、卵黄を使ったところ、似た味わいの新しいお酒が誕生し、「アドヴォカード」が出来上がったということです。
 飲み方ですが、オランダの伝統的な形は、クーペシャンパングラスのような口の広いグラスに注ぎ、ホイップクリームを浮かべ、ココアパウダーをふりかけて味わっているそうですが、この場合、卵黄のみで作られている「アドヴォカード」を使用するそうで、世界的に出荷されているお酒は、全卵を使用されており、カクテルなどで混ざりやすい使用になっています。
 カクテルでスタンダードな飲み方は、「スノーボール」といい、レモン系炭酸飲料で割って作ります。
 司会や商談を控えている皆さま、前日にこのお酒を飲んで弁舌になってみてはいかがでしょう。


過去の記事