岐阜酒好物語
キュンメル

2018年11月19日 15:00

クリスタル・キュンメルを使った「ケル・ヴィー」

クリスタル・キュンメルを使った「ケル・ヴィー」

 古代からの植物で食されてきたものに「キャラウェイ」というものがございます。和名は、「ひめういきょう」というセリ科の植物です。ヨーロッパ方面の料理などで使われることが多く、ドイツ料理のザワークラウトなどには欠かせない材料です。

 消化を助ける働きがあり、古代ギリシャ、ローマ時代には、砂糖をかけたリンゴと一緒に食べていたといわれる傍ら、ペットのハトの餌に混ぜて食べさせると戻ってくるという話もございます。

 今回は、その「キャラウェイ」を使ったお酒を紹介いたします。名前は「キュンメル」といい、香草・薬草系のリキュールになります。ロシア、ドイツ、フランスなどでお酒が作られています。

 もともとは辛口のお酒でしたが、フランスに伝わったときに甘口のものに変わっていったお酒です。

 このお酒は、アルコール度数、糖度で3種類に分類されるといわれますが、産地別な部分も合わせていると思われます。ロシアの貴族の名で呼ばれる「アラッシュ・キュンメル」別名「ロシアン・キュンメル」、ドイツ産とわかる名の「ベルリン・キュンメル」別名「ジャーマン・キュンメル」、最後に糖度が高くボトル内で結晶化する「アイス・キュンメル」別名「クリスタル・キュンメル」となります。

 カクテルを紹介すると、グリーン・ドラゴン、タワリッシ、シルバー・ブリッド、ケル・ヴィーなどに使われています。

 日本のバー文化では使用頻度が低いので、目にする機会は少ないと思うお酒ですが、出合うことができましたら、飲んみてくださいませ。

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