岐阜酒好物語
盛り上がる!? 酒席の一芸
バー・トリック

2019年02月25日 13:53

  • 上のグラスには水。下のグラスにはウイスキー
  • グラスに触れずに中身を入れ替える

 当店では、お店で本格的な手品を披露しておりますが、古くからのバー文化を見ると、お客さまに楽しんでもらうため、お店にある道具やグラスを使った、手品のような遊びがございます。

 「この謎が解けたら一杯おごってあげよう。ただし、わからないときは、教える代わりに、私が一杯ご馳走になるよ」なんて駆け引きをしていたと思います。

 一つ、有名なバー・トリックを紹介しますと、ショットグラスを二つ用意して、片方にはウイスキー、もう片方にはお水を目いっぱい入れて、トランプなどのカードを間にはさみ、こぼさないように飲み口を重ねます。

 「カードを間に、逆さにした上のグラスには水、下のグラスにはウイスキーが入っていますが、グラスを動かさず、他の容器も使わず中身を入れ替えてみて下さい」

 さて、これを読まれている皆さまは答えが出るでしょうか? と、いうところですが、このくらいのトリックならば、今ではネットに蔓延(まんえん)してますし、昔なら、小学生の雑誌の付録でも紹介されていたりしました。

 タネあかしをすると、重ねたグラスがズレないようにしながら、カードだけをほんの少しズラすと、比重の違いで中身だけが入れ替わるという謎解きです。油と水、色の着いたシロップと水でもできるバー・トリックです。

 古いバーテンダーは修行時代に「一芸を身につけろ」と言われたそうで、なにかしらのパフォーマンスを披露していると聞いていましたが、お客さまから「最近は、(一芸が)できる人が減った」という話も多くなってきました。

 お酒の席で簡単なものでも一芸があると、それが話のネタになり会話も弾みやすくなります。店主に限らず、皆さまもバー・トリックを覚えてみてはいかがでしょう。


過去の記事