岐阜酒好物語

コークハイ誕生秘話!?

2019年10月21日 13:01

コークハイ

コークハイ

 夜の街に繰り出していたご年配の皆さまにはなじみのある言葉で、若い方でも言葉のニュアンスで理解できるカクテルといえば「コークハイ」だと思います。

 ご年配のお客さまと会話すると「昔はお金がなくレッドしか飲めなくて、飲みにくいからコークハイにして飲んだわ」という方が多くいらっしゃいます。

 レッドというのは「サントリー・レッド」といわれるウイスキーですが、日本国内でコークハイが飲まれるようになった経緯が、「コカ・コーラ」とレッドの歴史的共通点にありました。

 まずコカ・コーラですが、1910年以降に輸入品として日本に入ってきたのですが、日本で製造を開始したのは50年頃です。その製品は国の許可のもと、外国人の方が多く立ち寄る場所のみ販売となっていましたが、一般的に販売を解禁されたのは58年以降で、日本国内に製造工場を広げ、全国に安定供給できるようになったのが63年以降となります。

 そして、サントリー・レッドは、1930年に発売されたのですが、不評により製造中止になります。このころは「赤札」という名前でした。その後、ニッカウイスキーが立ち上がり、市場に「ハイニッカ」という安いウイスキーの発売をきっかけに、名前をサントリー・レッドと変更し、発売を再開したのが64年です。

 時期も重なり、この当時以降の皆さまがサントリー・レッドでコークハイを飲んでいたのは納得できる感じです。

 ちなみにコークハイといえるのは、コカ・コーラを使用したものだけで、他を使うと「ウイスキー・コーラ」となります。カクテルとしては、ウイスキーは何を使用してもかまいません。

 昭和の後半生まれのお客さまから、「いつころから飲まれるようになったのか」と聞かれ、調べてみた結果のコークハイの話でございました。

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大上 信彦

(おおうえ・のぶひこ)
 岐阜・柳ケ瀬で、「Cafe&Bar Wizard」を経営し、カクテルの大会入賞経験もあり、ご当地キャラカクテルなども作っているバーテンダーでもあり、カルチャースクールで手品の講師も務めるプロマジシャンとしても活動中。