先月末、5月27日の話。
滋賀県のJR北陸線を走ったSL北びわこ号。
長年、蒸気機関車の動態保存機として活躍したC56の160号機が、本線上から引退となりました。
C56の160号機は、現在の京都鉄道博物館の前身の一つとなる梅小路蒸気機関車館を拠点に、各地のSL運行で活躍してきました。
最近はJR西日本エリアが中心でしたが、国鉄時代や民営化初期は、日本中に出張していたようです。
岐阜県内でも走っています。
その一つは樽見鉄道。
当時の岐阜新聞を見てみると、1990年8月25日に「SL淡墨号」として大垣と樽見の間で走っています。
この列車、自分は乗った記憶があります。
大垣駅で人波をかき分けて乗り込むなど、大変な騒ぎだったのを覚えています。
写真は探したけど、見つかりませんでした...
そして、もう一つはJR高山線。
高山線全通60周年を記念した「SL飛騨路号」が、1994年12月9日から13日まで、高山と飛騨古川の間を走りました。
この時は、自分は見に行った覚えはないのですが、当時の岐阜新聞の紙面を見ると、盛況だったようです。
あと、近いところでは、国鉄末期に愛知県の武豊線、最近では名古屋のあおなみ線の一件もありました。
よくよく考えると、SL北びわこ号も「近いところ」でした...
さて、2018年の5月に話を戻します。
SL北びわこ号の始発駅となる米原駅には、多くの人が詰めかけていました。
先行する新快速電車で、河毛駅に向かいます。
沿線には、いたるところにカメラの放列。
河毛駅で電車を降り、田植えが終わったばかりの水田地帯を走るSL北びわこ号を撮影。
後続の電車で、SL北びわこ号の終点となる木ノ本駅に向かうと、こちらも多くの人が詰めかけていました。
SLとなると、ファンだけでなく一般の方々も多く見に来るんだなということを、改めて感じた次第です。
さて、SL北びわこ号は夏以降も運転が予定されています。
C56の160号機の後任には、昨年秋に本線に復帰したD51の200号機が登場します。
D51の200号機。こちらも、岐阜県に縁がある機関車となっています。