「高輪ゲ駅」開業

2020年03月16日 08:21

 東京のJR山手線・京浜東北線の新駅、高輪ゲートウェイ駅が3月14日に開業しました。品川駅近くに広がっていた車両基地の土地を活用して、新しい街を作るのにあわせて開設された駅です。

 この駅を巡っては、駅名に関して物議を醸していました。高輪ゲートウェイ。「ゲートウェイって何?」「なぜ横文字?」といった反応が多かったと記憶しています。物議を醸した原因を読み解いていくと、いくつかの要因が挙げられるかと思われます。

 一つ目。「ゲートウェイ」への違和感。同駅周辺の再開発エリアは「グローバルゲートウェイ品川」という名前だそうで、そこから取ったということになるのですが、山手線、京浜東北線という、歴史ある路線の駅名としては、「ゲートウェイ」という長い横文字に違和感を覚えるというものです。これが仮に近年開業した路線で、他の駅も同じような横文字だらけであれば、違和感なく受け入れられていたのではと思います。

 しかし、路線図とかで隣が「品川」「田町」と2文字で収まっているところに「高輪ゲートウェイ」と8文字で来られると、文字を収めるのが大変ではないかと思います。個人的には、長い固有名詞は勘弁してほしいところ。

 新聞記者、特に紙面制作に携わる整理記者の経験者なら、長い固有名詞で見出しに四苦八苦したことが何度もあるはず。絶対ある。私はある。新聞の見出しとか、テレビのニュースの文字テロップとか、文字数をいかに減らすかという勝負をしていると、長い固有名詞は「うーん」と思案のしどころになります。

 どこかのテレビ局が「高輪ゲ駅」という表記を編み出していたので、個人的にはこれをいただきたいと思います。「高輪ゲ駅」、みんなでやれば定着するはず。

 「固有名詞が長い」、これを二つ目にしておきます。

 三つ目。「公募してしまった」こと。JR東日本が駅名を公募したのは2018年。集まったうち、最多だったのは「高輪」。「公募したなら、1位を採用するものでは」と思うのは自然だと思います。

 ただ、JR東日本の場合、公募1位を採用しないというのはいくつも前例がありまして...。東北・北海道新幹線の「はやぶさ」だって、公募7位のものが採用されています。これが、公募ではなく、正解を当てるクイズ形式だったら、または、「○○ゲートウェイ」の「○○」部分を公募する方式だったら、ここまで反発がなかったのではと思っています。

 一方で、同日にJR東海が静岡県磐田市の東海道線に設けた新駅は「御厨(みくりや)」。所在地の旧村名からとったもので、神饌(しんせん)を調進する場所という意味合いだそうです。

 せっかくできた「高輪ゲ駅」。一度は行ってみたいですが、当分は諸事情で行けそうにありません。写真は開業前に遠くから眺めたものです。


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