2019ぎふ参院選
与野党、夏へ臨戦態勢 野党統一候補決定、迎え撃つ自民

2019年06月03日 10:33

  • 自民党県連の選挙対策会議であいさつする大野泰正氏=1日、岐阜市薮田南、自民党県連
  • ピースハートぎふや野党4党県組織の代表者らと気勢を上げる梅村慎一氏(右から4人目)=5月30日、岐阜市橋本町、ハートフルスクエアーG

 夏の参院選を控え、岐阜選挙区(改選数1)に現職大野泰正氏(60)=当選1回、公明推薦=を擁立する自民党など与党と、野党統一候補として新人梅村慎一氏(48)を公認した立憲民主党など野党の動きが活発化している。有力視される日程は7月4日公示、21日投開票。衆参同日選も取りざたされる中、準備を急いでいる。

 野党側は先月29日、立憲民主党が擁立した梅村氏を統一候補に決めた。梅村氏は翌30日、岐阜市内で市民団体と立民、国民民主、共産、社民の4党県組織でつくる「ピースハートぎふ」との間で基本政策を確認、支援を取り付けた。席上、「安倍政権を退陣させることで完全に一致している」と語気を強めた。「市民と野党の共闘」を打ち出し、議席奪取を狙う。

 参院選での野党共闘をめぐっては、昨年12月、立民県連合が主導し、国民県連と両党を支える連合岐阜との三者連携を確認。一方で共産は既に県委員会書記長を公認しており、候補者一本化は党本部間の調整を待ってようやく実現した。出遅れは否めず、今月21日に立民の枝野幸男代表を招いた総決起集会を開き、挽回を図る。

 2016年の参院選では当時の民進党現職が統一候補として別の自民現職と事実上の一騎打ちで戦ったが、約14万票差で大敗した。新人の梅村氏が残された期間でどれほど浸透できるかは未知数だ。連合岐阜が「共産と同じ土俵には上がれない」と一線を画す姿勢は前回と変わらず、国民も党本部は現時点で梅村氏の推薦を決めていない。連合岐阜幹部は「党本部の推薦は国民支持の労働組合の動きに関わる」と気をもむ。

 迎え撃つ自民県連は1日に岐阜市内で参院選の選挙対策会議を開き、大野氏の支援態勢を確認。県選出の国会議員や地方議員らが駆け付け、結束を誓った。大野氏は「日本にやっと少し光が見えてきた。今こそ土台をもう一つしっかりしたものにし、次の世代に渡していく」と決意を込めた。

 幹事長の村下貴夫県議は「まずは6年前の前回選挙で獲得した50万票または得票率58%を目指したい」と掲げる。投票率低下への対策として打ち出すのが、期日前投票の推進だ。参院選の個人演説会は、選挙戦の最終盤に大票田の岐阜市や大垣市で行うのが常だが、今回は投開票日の10日ほど前の7月11、12日に両市で開く異例のスケジュールを組んだ。より早く機運の盛り上げを図り、期日前投票を促す狙いだ。

 衆院解散による衆参同日選の臆測もくすぶるが、自民県連会長代行の猫田孝県議はこれを否定した上で、「(仮にあっても)いつでも対応できる」と自信をみせる。野党側は立民県連合と国民県連が先月22日、衆院選で擁立する小選挙区をすみ分け、各党で擁立作業を加速する方針を決定。共産県委員会は野党候補の一本化が必要との考えを示しており、今後調整を図るとみられる。