2019ぎふ参院選
消費増税「仕方ない」「困る」 喫茶店の客、ぼやく

2019年07月20日 10:05

 10月に迫る消費税率10%への引き上げ。21日投開票の参院選では予定通りの実施を約束する与党に対し、野党は反対で足並みをそろえ、争点の一つとなっている。税率アップは外食も対象となる。岐阜市の喫茶店で来客に尋ねると、増税への賛否は分かれたが、財布を直撃する負担増への抵抗感は根強そう。店主からも、値上げに伴う客足への影響を心配する声が漏れた。

 総務省の家計調査によると、岐阜市民の年間の喫茶代は全国の県庁所在地で最も高い。取材に訪れたのはJR岐阜駅から1キロ西にある東海道線沿いの喫茶店。朝から高齢者を中心になじみの客らが次々に訪れ、モーニングセットに舌鼓を打っていた。参院選は話題に上っていない様子。それでも増税に話を向けると賛否を巡る談義は熱を帯びた。

 「使途がちゃんとしているなら」と増税に賛成するのは高校講師の男性(70)。「消費低下も一時的」とみる。無職男性(80)は「上げないと(財政の)バランスが取れないなら仕方ない。年金は上がらないけど」と諦め顔だ。無職男性(73)も「嫌だが、子どもや孫のため」と複雑な心境を明かした。

 一方、反対の声は多く聞かれた。「年金が減って物価が上がる中、税率も上がるのは困る」と無職女性(79)はさえない表情。会社員女性(75)は「お金が取られるばかりで、回ってこない」とぼやいた。

 午後のコーヒーブレークに訪れた自営業の女性(59)は「中止してもらいたいが、上げるなら意義を国民に明確にして」と注文。主婦(60)は「上げる前に政治家の給料とか見直す点はいっぱいあるのにね」と皮肉交じりに話した。

 増税に伴いメニューの値段が上がったらどうするかを聞くと、これまで通り来店すると答える人が多い一方、頻度を減らすか迷う人もいた。店主(62)は増税時、モーニング込みの380円で提供しているコーヒー代を値上げする予定。経営努力で据え置くのが困難なためで、「客足が減るだろうけど、腹をくくるしかない」と苦しい表情を見せた。