ふるさとへの便り

先生の日、生徒と祝う

2019年11月15日 10:51

屋外での入学式。コスモスが咲く頃、目を輝かせた新入生が登校してくる=モンゴル

屋外での入学式。コスモスが咲く頃、目を輝かせた新入生が登校してくる=モンゴル

 「サイハンアマルスノー!(=モンゴル語で、『よく休めましたか』の意味)」。モンゴルの学校では、毎日気持ちの良いあいさつが飛び交います。私は、モンゴルの学校で活動している青年海外協力隊員です。モンゴルの学校は、日本の学校とどのように違うのでしょうか。

 モンゴルの公立学校は、基本的に小中高の一貫教育です。1~5年生が小学部、6~9年生が中学部、10~12年生が高学部です。私のいるサインシャンドという町では、児童数が増加したため、どの学校も2部制を採っています。つまり、学級を午前と午後に分けて6時間ずつ授業を行っています。

 児童は、学級に大抵30人ほどですが、多い所は40人を超えます。1コマが40分間なので、担任が個別指導の時間を確保するには難しさがあります。そこで、授業のない半日を利用し、担任は個別に児童を呼び出して、廊下や空き教室で補習授業を行っています。小学部の担任は、1年生から同じ学級を5年間持ち上がるので、しっかり学力を身に付けさせようという強い使命感や児童への熱意、愛情を感じます。

 2、3時間目の間には給食もあります。10分間しかないので、子どもたちは大急ぎで食べています。お代わりをしてうれしそうな笑顔や、苦手なメニューが出るとちびりちびりと食べる様子はどの国も共通だなあと思います。掃除の時間はなく、清掃員が働いていたり、教室は放課後に当番制で片付けたりしています。

 新年度は9月に始まり、4回の長期連休があります。計算上1年間の半分が休みということになります。10月の第1週目に「先生の日」というお祝いの日があり、教育機関で働く人をねぎらいます。県内の教員や校務員が一堂に会し、表彰式や歌、踊りのステージ、レクリエーションを行ったり職員旅行に出掛けたりとそれはそれは盛大に祝います。今年は、最高学年の12年生や保護者が先生に代わって一日授業を行ったり、面白いことに先生たちが制服を着て生徒になり切ったりしていました。

 佐藤恵理子(さとう・えりこ)さん 小学校教諭を経て、今年1月に青年海外協力隊員としてモンゴルへ派遣。小学校で身近な物を使った実験の紹介や環境教育を行う。海津市出身。29歳。

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