ふるさとへの便り

農家の収入増加図る

2018年11月15日 11:57

コーヒー農家向けの剪定トレーニングの様子=ルワンダ

 私が青年海外協力隊として赴任したルワンダでは、コーヒーの実の収穫が終わり、3カ月の乾季がやってきました。雨はほとんど降らず、毎日晴天です。雲がかからず標高が高いので、日射の強さは強烈です。この乾季の主な活動として、コーヒー農家向けに、剪定(せんてい)に関するトレーニングを行っていました。イラスト入りの自作資料を一枚一枚農家に配り、拙いキニアルワンダ語で説明を行いました。参加した農家の、分かったような、分かっていないような、何とも言い難い反応にのまれながら、活動地域でのトレーニングを終えたところです。

 ルワンダで一番強く感じることは、「何もない」ということです。この農村は、千年以上昔から農業が盛んだった日本の農村とは訳が違います。「インフラなし、道具なし、肥料なし、殺虫剤なし、ノウハウなし、人材なし、インターネットなし、情報なし、資金なし」です。その中で、農家の「やる気」をどのように向上させるかが私の課題です。

 結局、その一番の解決方法は現金収入額の向上です。そのためには、何が必要なのか。農業なので、唯一絶対の答えはなく、状況に応じて情報・対策を取捨選択していかねばなりません。しかし、インターネットや専門知識を持った人が身近に存在しないので、取捨選択する情報がありません。そこで私は、専門書から必要な情報を抜き取り、小冊子に編集・翻訳・印刷したものを全農家460人に配ることを予定しています。もちろん、トレーニングでは実演を盛り込み、「知っている」ではなく「できる」状態を目指します。

 最後に、この経験をどのように社会に還元するか、日々あれこれと思いを巡らせています。国際協力は、教育やインフラ整備など時間を必要とする「開発援助」と、難民支援や食糧支援など人命優先で早急な対応が必要となる「緊急援助」に分けられますが、現在は後者に興味があります。そして、今はアマチュアとして国際協力に携わっていますが、専門性と語学力を身に付け、食糧政策の専門家(プロ)として国際社会へ還元することを夢見ています。

20181115120102-30f98192.jpg中山翔太(なかやま・しょうた)さん ITコンサルティング会社勤務を経て、2018年1月から青年海外協力隊としてルワンダへ赴任。職種はコミュニティ開発。大垣市上石津町出身。

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