ふるさとへの便り
水環境の改善へ支援
ルワンダ

2018年03月01日 11:59


水が約2カ月ぶりに出たことを喜んで踊る子ども=ルワンダ

 ルワンダに来てもう1年がたちます。日本ではいまだに紛争や虐殺のイメージが強いルワンダですが、「ルワンダの奇跡」と呼ばれるほど、近年は成長しています。

 大きさは岐阜県の約2.5倍、そこに岐阜県の6倍弱の人々が暮らしていて、日本よりも人口密度の高い国でもあります。アフリカというと広く暑い大地というイメージを持っていましたが、ルワンダは高地にあるため年中快適に過ごせています。そして「千の丘の国」と呼ばれるほど丘の多いきれいなところです。

 都市部を見ると、発展しているきれいな国という印象を受けるルワンダ。一方で、私の住む農村部では、電気や水道などのインフラが整っていない環境も残っています。特に飲料水に関しては課題も多く、水道の通っていない農村部では、きれいな水を利用できない人もまだ多くいます。

 多くの人は雨水や農業用水、小川や湧水を利用しています。村の中心部には水を売るキヨスクや公共水栓もありますが、そこにいつも水が来る訳ではありません。お金がない家庭は舗装されていない丘の道を1時間ほど歩いて水を汲んでいるようです。

 私はこのルワンダで、青年海外協力隊として、日本で言うところの町役場で働いています。課題の多い水環境面を改善すべく、水・衛生分野を担当しています。私の任地、カバロンドという町には、ハンドポンプ付き井戸がいくつかあり、その中には日本の支援によって建てられたものもあります。

 きれいな水を手に入れられる貴重な手段であるハンドポンプですが、長く使うためには日々のメンテナンスが重要になります。軽微な故障も含めると、半年や1年に1回は水が出なくなることがあるため、基本の修理技術や道具の入手方法を住民が知っている必要もあります。そのため、修理技術やメンテナンス方法、水料金の回収・管理などを支援しています。

 こうした知識や技術は、先輩隊員やJICA(国際協力機構)の専門家などいろいろな方に教えていただきながら、少しずつ分かるようになってきました。また現在では、井戸を管理する村人の中にも、頼りになる人ができてきました。問題はまだ多くありますが、できるだけいろいろな人と協力しながら、少しでも現状を変えられるよう、残り1年も活動していきたいと思います。

20180306142453-5002f5ca.jpg 【鈴木結衣(すずき・ゆい)さん 】組織人事コンサルティング会社勤務を経て、2017年1月から青年海外協力隊としてルワンダで活動。現地の町役場で安全な水へのアクセス向上や衛生啓発活動に従事。岐阜市出身。28歳。


過去の記事