ふるさとへの便り
飛騨高山誘客へ活動
香港

2018年03月15日 11:01

香港国際マラソンの様子=香港

 日本政府観光局が発表した2017年の訪日外客数は、過去最高の2869万人に達し、今年もその勢いは継続する見込みです。そのうち、香港からは昨年ついに200万人を突破し、約223万人の方が日本を訪れました。香港の人口は約738万人ですので、世界の中でも訪日経験者、リピーター数とも高い割合となっています。また、中部国際空港をはじめ日本各地への直行便も多く、手軽に日本旅行が楽しめる香港の方は、近年、アクティビティを楽しむなどの特別な目的を持った個人旅行や、付加価値のある専門性の高い旅行を楽しむ方が増えてきています。

 私が駐在する前の香港に対するイメージは、「高層ビルが所狭しと立ち並び、緑豊かな自然があまりない」というものでしたが、実は約60%が山地のため、多くのハイキングコースやトレッキングコースが整備されています。そのため、香港ではハイキングやトレッキング、舗装されていない山野を駆け巡るトレイルランニングが、人気のあるアクティビティの一つとなっています。

 先日お会いした香港に駐在している日本人の方から、「香港ではトレイルランニング大会が数多く開かれており、香港の方のみならず、世界各地の駐在員や旅行者がトレイルランニングを楽しんでいる」との話を聞きました。マラソンも人気があり、平日、休日を問わずビジネス街をランニングしている姿をよく見かけます。

 今年で22回を迎えた香港国際マラソンには、世界各地から定員(計7万4000人)を超える申し込みがあり、今年は1月21日に開催されました。10キロ、ハーフマラソン、フルマラソンの3タイプが開催され、世界屈指の繁華街である九龍地域や香港島の中心部を走ることができるコースとなっています。当日は街中がマラソン一色となり、路上のみならず、コースを並走するトラムやバスからランナーを応援する方も多数見かけました。

 このようなマラソン人気を受け、日系の香港旅行会社が、今年で7回目を数える「飛騨高山ウルトラマラソン」(6月10日開催)に参加する旅行ツアーを初めて造成しました。高山市内の旅館宿泊料、マラソンのエントリー費用、登録代行のみのシンプルなツアー内容となっています。

 旅行会社の担当者に商品化の理由を聞いたところ、香港で人気のある飛騨高山の古い町並みを駆け抜けることができる点に加え、コースでは日本の豊かな自然も楽しめる。高低差が激しい特徴的なコース、エイドステーションでの市民の皆さんによる地域の特産品の提供をはじめ、さまざまなおもてなしが魅力的であることから、香港のマラソンランナーの需要が見込めるということでした。

 香港からは今後も多くの日本ファンが訪れることが期待されています。今回のマラソンのアクティビティツアーのように、より個人の需要に応える地域の魅力を掘り起こし、岐阜県、飛騨高山に何度でも訪れていただけるよう、引き続き取り組んでいきたいと思います。

20180326110140-30331ae8.jpg 山下克史(やました・よしふみ)さん 高山市役所から、2016年4月より日本政府観光局(JNTO)本部、17年3月より香港事務所に派遣。中国広東省・香港における訪日観光プロモーション、マーケティングを担当。高山市出身。


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