ふるさとへの便り
学校で健康教育支援
モンゴル

2018年04月12日 09:35

ウランバートル市バガノール地区内の学校での健康教育の様子=モンゴル

 「Сайн байна уу?(サンバイノー=モンゴル語で、こんにちは)」。モンゴルでの生活も1年がたちました。私が生活しているバガノール地区は首都ウランバートル市の一部なのですが、130キロ離れた飛び地のため、放牧された牛や馬が道端の草を食べる姿を見掛けるのどかな所です。私はこのバガノール地区の保健センターに所属し、幼稚園や学校などで健康教育を実施するなど、住民の生活習慣病の予防や健康増進のために活動しています。

 モンゴルでは肥満も多く、生活習慣病の増加が問題となっています。環境も文化も異なるこの国の人たちはどんな生活をしているのでしょうか。この1年で日本とは違う、モンゴルならではの生活習慣がいろいろ見えてきました。

 例えば食事、モンゴル人はお肉をよく食べます。特に脂身の多い部位を好みます。誰が言ったか「モンゴル人は肉が主食」という言葉は、実際にモンゴルで生活していると、まさにその通りだなあと感じます。料理の味付けは専ら塩で、他の調味料はほとんど使いません。

 お茶も独特です。モンゴルでお茶と言えばミルク入りのお茶を意味する「スーテーツァイ」のことを指しますが、これを日本のミルクティーと同じ感覚で飲むとびっくりします。なぜならスーテーツァイに入っているのは砂糖ではなく、塩と動物の脂だからです。私も初めて飲んだ時は驚きましたが、繰り返し飲むうちにすっかり慣れました。お店や家庭によって入れる塩と脂の量はさまざまなので、今では「これは少ししょっぱ過ぎるなあ」「これはちょうどいいあんばい」などと自分好みの味を見つけることを楽しんでいます。

 これらの食習慣の中には、塩分や脂肪分の取り過ぎによる生活習慣病のリスクが潜んでいますが、多くの人はそのことを知りません。長年の習慣を変えることは容易ではないため、どのように働き掛けていくか同僚と考え、取り組んでいきたいと思います。

20180412095401-7e5b8e46.jpg杉原愛(すぎはら・あい)さん 市町村保健師を経て、2017年3月から青年海外協力隊としてモンゴルへ派遣。配属先スタッフと共同で住民に対する健康教育を実施。岐阜市出身。


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