ふるさとへの便り
村人のビジネス支援
タンザニア

2018年04月19日 11:29

子育てしながら絞り染めのデザインを考える母親たち=タンザニア・ムネニア村

 水道がなく電気と電波が不安定なタンザニアのへき地、ドドマ州コンドア県ムネニア郡に赴任してもうすぐ1年。今も停電しているのでパソコンのバッテリー残量を気にしながらこの文章を書いています。

 私が住んでいるムネニア村では、20代の活発なママたちが絞り染め「バティキ」のビジネスを始めています。農家が9割を占め、ひまわり油が特産物、人より家畜が多いこの村は、自給自足でなんとかやっていけるだけに、ゼロからビジネスノウハウを教えることはとても大変でした。

 昨年11月には初めてママたち5人を連れて大都会ダルエスサラームでバティキを売りました。その際の交通費の半分は自分たちでコツコツ隣村で販売した売り上げから捻出し、残りの半分は県庁にプレゼンをして予算を獲得しました。

 目標ができるとやる気になっていくママたち。子どもたちに良い教育を受けさせたくて、自分のお店を持ちたくて...。それぞれの夢に向かい楽しみながら新しいデザインが生まれていくさまは、一緒にいてワクワクしました。

 しかし、利益が出て少しずつ軌道に乗ってきたと思っていた矢先、ショックなことが起こりました。県庁の人たちがいろいろな理由を付けて私たちの売り上げをとっていってしまったのです(涙)。ママたちは上の人たちが言うことには逆らえないと思っているから、言い掛かりだと分かっていても、ポケットマネーになるかもしれなくても、諦めて渡してしまうのです。でも、日本でビジネスを学んできた私には、絶対に許せません。明日、県知事のところへ行ってきます。この結果はまた次回!?

 このように毎日、ここには書き切れない、想像を超えた出来事の連続です。私には、大好きなアフリカの、カラフルでパワフルな文化をいつかビジネスとして日本に展開したいという野望があります。また、故郷岐阜ともコラボしたいと思っています。そろそろ子どもたちが頭に20リットルのバケツを乗せて水をくんできてくれる時間なので、今日はこの辺で...。

20180419113649-4734c281.jpg所里帆(ところ・りほ)さん イベント制作会社で修行を積み、2017年3月末から青年海外協力隊としてタンザニアに派遣。主に村の母親たちの活動のサポートをしている。岐阜市出身。


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