ふるさとへの便り
日米相互理解へ活動
アメリカ

2018年04月26日 10:05

松風園にある石灯籠とボランティアら。前列は近藤学芸員=米国デンバー市、デンバー植物園

 米国ロッキー山脈の麓、コロラド州の州都デンバー市にある、在デンバー日本国総領事館に着任してから1年10カ月が経過しました。成田空港からの直行便が就航して5周年を迎えるなど日本との交流が盛んなデンバー市が、着実に発展していく様子を間近で見ながら、日本への理解を深めてもらうべく、広報文化活動に取り組んでいます。

 デンバー市と高山市は1960年の姉妹都市提携から今年で58年を迎え、両市の交流は市民レベルで活発に行われています。先日、デンバー市の中心部からほど近い所にあるデンバー植物園を訪問しました。この植物園には松風園と名付けられた美しい日本庭園があり、その中にひときわ目を引く石灯籠と雪見灯籠があります。この石灯籠は64年に高山市の第1次親善使節団がデンバー市を訪れた際に寄贈したもので、雪見灯籠は78年に高山市の第3次親善使節団がデンバー市に寄贈したものです。

 この松風園は、地元のボランティアの人々が中心となって維持・保全を行っており、海抜1600メートルの大変乾燥した厳しい自然環境であるにもかかわらず、丁寧な手入れが行き届いている様子に驚嘆しました。デンバー植物園の近藤学芸員とボランティアの皆さんに話を伺うと、「この松風園はコロラド州の人々に長年にわたって愛されてきました」「高山市から寄贈していただいた灯籠は、この庭園のシンボルとして、訪れる多くの人々に親しまれています」「今後も引き続きこの庭園を大切に守っていきたいと思います」との心強い話を頂きました。多くの人々が訪れる庭園の中で高山市から贈られた灯籠が、地元のボランティアの方々の手により脈々と受け継がれ、人々の憩いの場として親しまれていることを知り、あらためて大変うれしく思いました。

 また、デンバー市内を流れるチェリー・クリークの川のほとりには、高山市との姉妹都市交流を紹介するタカヤマ・パークという公園があり、デンバー植物園のボランティアの皆さんは、このタカヤマ・パークの清掃活動も行っています。今年は5月に清掃活動が予定されていますが、昨年の清掃の際は私も一緒に参加し、交流を深めながら汗を流しました。

 高山市とデンバー市は2020年に姉妹都市提携60周年の節目を迎えます。両市の市民の皆さんによる地道な活動の積み重ねが、ひいては日米相互理解の裾野を広げ、友好親善の発展につながっています。私もこうした人々とのつながりや一つ一つの出会いを大切にし、日米相互の交流の深まりに貢献していきたいと思っています。

20180426101119-e03090c0.jpg村井篤(むらい・あつし)さん 2016年6月赴任。在デンバー日本国総領事館領事として勤務(高山市から出向)。広報文化班に所属し、主に広報、文化、JETプログラム、地方連携などを担当。高山市出身。44歳。


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