ふるさとへの便り
園児に遊び方教える
スリランカ

2018年06月14日 09:51

巡回先での朝の運動の様子=スリランカ

 「アーユボーワン(シンハラ語で、こんにちは)」。初めまして、私はスリランカで幼児教育隊員として活動しています。スリランカはインド洋に浮かぶ島国で、美しい自然や多くの世界遺産が魅力です。昔は「セイロン島」とも呼ばれていました。世界でも有名なセイロンティーの産地であり、一面に広がる紅茶畑を見ることができます。

 さて、私はコロンボ県の高等教育省、オープンユニバーシティを拠点に現地の幼稚園の先生と共に、子どもたちに遊びの楽しさを伝えたり、運動、衛生指導を行ったりしています。スリランカの園では、絵画や文字の練習といった学問中心の活動が重要視されています。そのため、子どもが主体となって遊びを楽しむ活動が少ない、暑さやデング熱の問題もあり戸外で遊ぶ時間が確保できないという問題点があります。手洗いの習慣が付いていない子が多く、衛生的にもよくありません。食事は手で食べるのが一般的ですから、指導に重点を置いています。

 具体的な活動としては、直接保育しながら現地の先生を巻き込んで、楽しみながら子どもたちに遊びの方法を伝えています。特に、現地語のシンハラ語に訳した日本の「わらべうた」は簡単かつ、広いスペースがなくても体を動かして楽しむことができるのでよく行っています。また、手洗いに関しては幼児教育の先輩隊員が制作した現地語の「手洗いの歌」を活用しながら習慣が付くように指導しています。

 自分一人の力では活動がうまくいかないことが多く、悩むこともあります。現地の先生たちに私が行っている活動の意味を理解してもらい、共感してもらった上で一緒になって子どものために質の高い保育ができるようにしていければ、と思っています。また、同じ幼児教育隊員の仲間と協力してワークショップを行い、少しでも多くの先生方と交流できるようにしていきたいです。これからも現地の先生方と共に、スリランカの子どもたちのために尽力します。

20180614095652-013b0a3f.jpg伊藤詩乃(いとう・しの)さん 保育教諭として5年間務めた後、2017年7月から青年海外協力隊としてスリランカへ派遣。幼稚園を巡回し情操教育の普及、衛生指導に従事。中津川市出身。


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