ふるさとへの便り
日本文化と語学指導
マーシャル諸島

2018年06月21日 11:03

日本語スピーチコンテストに出場した生徒と=マーシャル諸島

 「Iakwe(ヤッコエ=こんにちは)」初めまして。私は青年海外協力隊としてマーシャル諸島で活動しています。マーシャル諸島は赤道よりも少し北の太平洋に位置し、世界でも珍しいサンゴ礁でできたとても美しい国で、29の環礁と五つの島からなります。

 第2次世界大戦終了まで日本の統治下にあり、その影響のためかマーシャル語の中には日本語由来のものがあります。例えば、「チャチミ」。これはマーシャル語で刺し身です。マーシャル諸島の人々はチャチミが大好きで、私が配属されている学校の給食にもよく出てきます。また、マーシャル諸島にはヤシの木の葉を編んで作ったかばんやアクセサリーなどの手工芸品が多くあり、それらは「アミモノ」と呼ばれています。

 言葉の他にもマーシャル人になじみの深い日本のものがあります。それは「サッポロ一番ラーメン」です。皆さんは、どのように召し上がりますか。きっと、鍋に入れて調理してから味わうと思います。しかし、マーシャルでは乾麺を鍋に入れず、袋に入れたままの状態でお湯をかけて食べるのが一般的です。街を歩くと、そのようにしてラーメンを口にするマーシャル人をよく見掛けます。私も一度試してみましたが、袋が熱くて持てず、結局器に移しました。ここでの活動が終わる頃には、マーシャル人のように器用にラーメンを食べられるようになるといいです。

 さて、私は首都のマジュロ環礁にある中高一貫校で毎日、日本語と日本文化を教えています。先日、在マーシャル諸島日本大使館主催の日本語スピーチコンテストがありました。私の学校からは12人の生徒が出場しました。スピーチコンテストの1カ月ほど前から、放課後は毎日のように生徒と練習を重ね、その結果、生徒は大きな成果を収めることができました。今後も生徒が日々の日本語学習の成果を発揮できるよう活動していきたいと思います。

20180621110616-f10d498c.jpg遠藤あゆみ(えんどう・あゆみ)さん 大学で日本語教育を専攻。2017年3月に卒業後、7月から青年海外協力隊としてマーシャル諸島へ派遣。現地の中高一貫校で日本語を指導。各務原市出身。


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