ふるさとへの便り
コーヒー農家を支援
ルワンダ

2018年08月02日 11:30

コーヒー農家の人にコーヒーを振る舞っている様子=ルワンダ。

 皆さんは、一杯のコーヒーがどのようにできるか、知っていますか。世界中の生産地から、さまざまな加工工程を経て、皆さんの手元に届きます。コーヒーチェリーと呼ばれるコーヒーの木の実の収穫に始まり、果肉除去、乾燥、焙煎、抽出の過程を経て、おなじみのコーヒーになります。

 私は、生産地の一つであるルワンダで、コーヒー農家の所得向上に携わっています。さる3月から6月はコーヒーの実の収穫の時期で、私も農家の人と一緒になって収穫に精を出していました。コーヒーの実が熟しているかどうかを見極め、熟した実だけを一つ一つ手で摘んでいくこの作業は、体力的にも精神的にも骨が折れます。

 私が一番驚いたのは、コーヒーを飲んだことがあるコーヒー農家がほとんどいないことでした。文化的に、コーヒー農家の人でさえ、砂糖や牛乳がたっぷり入った紅茶を常飲します。そこで、私の活動の一環として、コーヒー農家の集まりがあるたびに2~5リットルのコーヒーを持って行き、農家の人に試飲をしてもらっています。他の作物と同様に、コーヒーの味を知らなければ品質の高いコーヒーは作れないと思うからです。

 当地では、主要作物であるバナナと比較すると、コーヒー栽培に対するやる気は低いです。なぜなら、品質の高いコーヒーの実を収穫しても、それに見合った高い価格を自分たちで付けられないからです。農家が所得を向上させるためには、まずコーヒーチェリーの品質を高め、その上で団結し価格交渉力を持つ必要があります。

 もう一つには、コーヒー豆の加工過程の中で占める役割を増やすことです。現在は、コーヒーの実を収穫して仲買人に安く売っていますが、自分たちで果肉を除去し乾燥させてから仲買人に売ることができれば、その分の手間賃を上乗せした価格で売ることができます。

 最後に、活動に当たっては慣れないこともたくさんありますが、何事も楽しむ気持ちでぶつかっていきたいと思います。

20180802112927-20e95db2.jpg 中山翔太(なかやま・しょうた)さん IT系の企業勤務を経て、2018年1月から青年海外協力隊としてルワンダへ赴任。職種はコミュニティー開発。大垣市上石津町出身。


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