ふるさとへの便り
小規模ビジネス支援
マラウイ

2018年08月09日 09:56

ベーカリービジネスグループにパン製造過程を指導している様子=マラウイ

 私はアフリカの南東部にある小さな国、マラウイで青年海外協力隊として活動中です。この国南部のゾンバ県コミュニティー開発事務所に所属しており、地域住民が自分自身の力で問題や課題を解決できる技術や能力を身に付ける活動への貢献が期待されています。小規模ビジネス支援、生活の質の向上に力を入れて活動しています。

 現地の生活と活動は、日本と全く違う環境であるため、戸惑うことや理解できないことが多くあります。例えば、始業時間になっても事務所が閉まっている、誰もいない、仕事をせずに外でおしゃべりをして終わっていく日がある―などです。ボランティア活動も通常は事務所から担当地域が与えられ行うものですが、私の場合は同僚の不在もあり、特定の地域を紹介されなかったため、一人で村に入り、村長ら関係者と協力関係を築いて活動を進めていきました。

 多くの村では、支援されることが当たり前になっており、自助努力や改善意識が低く、自分たちで何かをやろうとする人は非常に限られていると感じます。このような環境で、何かを変えようという意志があり実行しようとする村人に出会うのは一苦労です。「何をくれるの?いくらくれるの?あれが欲しいのだけど」という問いがなくなることはありません。大人のみならず子どもにまでそう言われると、自分のしている活動が無意味に感じることもあります。

 現在、収入向上に着目し、村人自身の出資によるビジネスグループの立ち上げ、運営などの支援をしています。数人の村人、協力者がビジネスグループへの期待を示し、頑張ろうという気にさせてくれます。派遣期間は1年を切りましたが、村人が自分たちでできる、継続的に収入を得られるビジネスを通じて、何か変わるきっかけをつくりたいと思っています。

20180809100133-b02922b8.jpg所正幸(ところ・まさゆき)さん 国際物流企業を退社後、2017年7月から青年海外協力隊としてマラウイへ派遣。コミュニティー開発事務所で地域住民の収入向上、生活の質向上を支援。

過去の記事