ふるさとへの便り
野球人口拡大へ指導
タイ

2018年09月13日 13:51

初の野球の試合に向けての練習風景=タイ

 私は、タイで青年海外協力隊として野球の指導、普及活動をしています。日本では、8月に甲子園大会で盛り上がり、現在はプロ野球も大詰めで日々野球の報道を耳にする日常ではないでしょうか? そんな野球が国民的スポーツである日本で育った私ですが、タイでは、かなりのマイナースポーツであることを痛感しています。タイの野球人口は実質200人くらいでしょう。

 私は、チェンマイスポーツスクールという学校に赴任しました。「良い選手を育てよう!」と意気込んでいましたが、実際にふたを開ければ、タイ野球の現状は強化をするという以前の問題ばかりでした。道具が少ない、野球人口が少ない、試合ができない―などなど。

 現在、まともにタイ国内で野球部を有しているといえる学校は2校しかありません。そのため、野球の試合は気軽にできるものではなく、チェンマイスポーツスクールの野球部員は、野球より盛んで試合があるソフトボールの練習もして、ソフトボール大会に参加しています。私が動画サイトで学生たちに日本のプロ野球や高校野球を見せると大興奮し、本当に野球が大好きなことが感じ取れます。好きなことが当たり前にできない彼らの現状にとても歯がゆさを感じています。

 先日、野球の試合経験がない彼らに、どうしても野球の試合をさせてやりたいと思い、チェンマイ県付近在住の日本人の野球経験者を募って、親善試合を行いました。結果は即席日本人チームの大勝でしたが、学生たちにとって、人生初めての試合はかけがえのない経験になったと思います。

 タイ野球の発展には、野球人口の拡大が必須です。これまでの活動でタイ野球の現状を理解し、今後はチェンマイ県内の大学、中高を巡回し、新規野球選手の獲得に向け、普及活動を行っていく予定です。

20180913135438-61274dba.jpg近藤薫(こんどう・かおる)さん 会社員(営業職)を退職後、2017年9月から青年海外協力隊としてタイへ派遣。タイ国内、主にチェンマイ県で野球の指導や普及活動に携わる。大垣市出身。

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