ふるさとへの便り
遊びで園児を笑顔に
モンゴル

2018年10月11日 10:03

配属先の幼稚園で。子どもたちの笑顔が大好き=モンゴル

 「サイン バイン ノー?(お元気ですか?)」。モンゴルというと、皆さん何を想像しますか? 草原、遊牧民、伝統的な住宅(ゲル)...。いろいろ浮かぶかと思います。モンゴルは、一年の半分以上雪が降り、寒い日ではマイナス40度にもなります。外を歩くと髪の毛やまつ毛などあちこちが白く凍ります。夏は辺り一面緑が広がり、牛や馬、羊、ゲルがたくさん見られます。そんなモンゴルに住む人々は、「私の娘!困った事があったら何でも言ってね」「家族は元気?電話してる?」と声を掛けてくれるなど家族をとても大切にし、親切で温かいです。

 私が暮らしているのはモンゴル北部のエルデネトという町で、町中にはスーパーや市場もあります。一歩町の外へ出ると、広大なゲル地区が広がっているこの町が私は好きです。

 私の活動内容は、市内の幼稚園に配属され、園児の発達に合わせた指導プログラムの助言、音楽や図画工作の楽しさを伝える、身近な物で簡単に作れる幼児用教材の普及です。モンゴルの教育は、1992年までの社会主義の名残もあり、教諭の力がとても強く、読み書き、数字の教育を多く取り入れています。そのため、子どもが中心となって遊びを楽しむ時間が少なく、子どもも教諭も笑顔が少ない、といった印象でした。そのような点を踏まえ、園では「遊びを通じて考える力を伸ばす教育」を目標にしています。

 具体的な活動としては、毎朝の体操指導、手遊び、集団遊びの紹介、工作や衛生指導、保育についてのワークショップなどを行っています。子どもたちが「楽しい!やってみたい!」と思えるような活動になるよう現地の教諭と話し合いながら取り組んでいます。

 意見がぶつかったり、理解してもらえなかったりすることもたくさんあり、楽しいことばかりではありませんが、何がいけなかったのか、次はどのように取り組もうか―などと自分を見つめ直しながら、3歩進んでは2・5歩下がる、といった11カ月でした。残りの任期も、モンゴルの文化、背景、人々のことをもっともっと知り、現地の子どもたち、教諭と楽しみながら日々を過ごしていきたいです。

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 春日井里菜(かすがい・りな)さん 恵那市内のこども園勤務を経て、2017年10月から青年海外協力隊としてモンゴルへ派遣。幼稚園で幼児用教材の普及、園児の発達に合わせた指導プログラム策定に助言。恵那市出身。

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