ふるさとへの便り
旅行博で岐阜に脚光
シンガポール

2018年10月25日 10:41

シンガポール旅行博(NATAS)に出展した岐阜県ブース=8月、シンガポールエキスポ

 シンガポールの人口は約560万人ですが、同国政府の外資導入による経済政策に加え、多くの海外企業が政治、経済的に安定している同国を東南アジアにおける戦略拠点としていることから人口に占める外国人の割合は約3割、数にして約160万人に達しています。

 それでは、シンガポールには現在、どれぐらいの日本人が住んでいるのでしょうか? 外務省の海外在留邦人数調査統計によると、在留している日本人は約3万6千人であり、瑞浪市の人口に相当します。同国の日本人コミュニティーを取りまとめているのがシンガポール日本人会という組織ですが、年間を通して、さまざまなイベントが開催されます。日本人会のイベントへの参加を通じて日本に住んでいるときと同様、もしくはそれ以上に日本の良さや魅力を体感することができます。

 例えば、日本人会大運動会は、在住日本人3500人以上がエントリーし、パン食い競走やリレーなど多くの競技で盛り上がりを見せます。また、最大イベントである日本人会夏祭りは、今年は記念すべき30回目を迎え、シンガポールナショナルスタジアムで盛大に催されました。和太鼓、盆踊り、浴衣の着付け体験、射的、ヨーヨー釣りなどのイベントのほか、たこ焼きやラーメンなど日本各地の名産品を売る出店が約100ブース並び、大変なにぎわいでした。来場者は2日間で約4万5千人に上り、日本の文化や食に興味関心のある多くの地元シンガポール人が来場しました。

 現在、私が勤務している日本政府観光局の統計によると、2017年の1年間で約40万人のシンガポール人が日本を訪れています。外国人を除くシンガポール人は約400万人であるため、単純計算すると10人に1人が日本を訪問していることになります。岐阜県は約10年前からシンガポールで県の魅力を発信するプロモーションを行っています。白川郷や飛騨牛をはじめ岐阜県の認知度は高く、今年8月に行われた当地の旅行博でも岐阜県ブースには長蛇の列ができていました。

 日本人気が続くシンガポール。日本や故郷の岐阜県に多くの人に訪れてもらえるよう、また今後一層、新たな日本各地の魅力を知ってもらえるよう、尽力したいと思います。

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 武藤成弘(むとう・なりひろ)さん 2017年4月に日本政府観光局(JNTO)シンガポール事務所に赴任(岐阜県庁から出向)。主な業務はシンガポールから日本への観光客誘致。山県市出身。

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