ふるさとへの便り
算数の学力向上図る
マーシャル諸島

2018年11月01日 10:46

教員向けワークショップを開き算数の指導方法を紹介している様子=マーシャル諸島

 皆さんこんにちは。私は青年海外協力隊員としてマーシャル諸島で活動しています。早速ですが、皆さんマーシャル諸島という国をご存知ですか? 恥ずかしながら、協力隊に参加するまで私はこの国のことを全く知りませんでした。マーシャル諸島は太平洋上に浮かぶミニ国家の一つで、幾つもの環礁から成っており、別名「真珠の首飾り」と言われています。

 実はこの国、日本と深い関わりがあることを皆さんはご存知でしょうか? マーシャル諸島は日本と同様に被爆国なのです。日本のように原爆を落とされたわけではないのですが、米国による度重なる水爆実験によって環礁の一つは立ち入り禁止区域となっています。それだけでなく、第1次世界大戦中に日本がマーシャル諸島を統治していたため、日本人を祖父に持つマーシャル人も少なくはないのです。

 さて、私はクワジェリン環礁内のイバイ島のある公立小学校で活動しています。要請内容は現地教員の算数の指導力の向上や児童の学力向上が主な内容です。児童数約800人といういわゆる「マンモス校」ですが、教室の数が足りず、現在は午前クラス、午後クラス、そして全日クラスの3部制で教えています。配属先の学校だけではないですが、マーシャル諸島の算数における学力低迷は深刻な問題です。

 現在私が同僚と一緒に取り組んでいるのは、子どもたちに掛け算の九九を定着させることです。日本の子どもは小学校を卒業する時には既に九九を全て言えるようになっています。しかしイバイ島では、中学生になってもまだ解けなかったり言えなかったりする生徒がいます。九九は算数において大切な基盤です。残りの1年で現地の教員が九九を定着させることができるよう、指導方法や活動を考え実践していきます。

20181025104912-888f4289.jpg横枕拓磨(よこまくら・たくま)さん 大学卒業後、2017年10月から青年海外協力隊員としてマーシャル諸島へ派遣。公立小学校で、現地教員の算数の指導力向上、児童の学力向上を目的に活動している。郡上市出身。

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