ふるさとへの便り
生活環境改善手助け
ボツワナ

2018年11月22日 12:01

配属先スタッフとの打ち合わせの様子=ボツワナ

 「Dumela!(ドゥメラ!)=現地語のツワナ語で、こんにちは、の意味」。私は青年海外協力隊のコミュニティ開発隊員として派遣され、現在はアフリカ南部に位置するボツワナで活動しています。早速ですが、皆さんはボツワナと聞いてどのようなイメージを思い浮かべましたか? 地理に明るい方であればダイヤモンドやサファリなどを想像されたかと思いますが、アフリカ諸国の中でも決してメジャーな国ではないため、初めて聞いたという方も少なくないかもしれません。また、アフリカから連想し、飢餓や貧困で苦しむ人々、マラリアや黄熱病といった伝染病、内戦や難民といった危険な国をイメージされた方もいるかもしれません。

 しかしながら実際のボツワナは、ダイヤモンドなどの天然資源による収益を政府が上手に生かして教育や医療の無償化を実現し、電気や水道などのインフラも整い、伝染病や政治的混乱とは無縁のとても安全で暮らしやすい国なのです。英語教育にも力を入れており、小学生でも流ちょうな英語を話すなど、日本も見習うべき面がたくさんある国だと日々実感しています。

 このように自然豊かで経済的にも恵まれた環境にあるボツワナですが、もちろん課題がないわけではありません。特にエイズウイルス(HIV)感染率の高さ(2016年時点で21・9%)や貧富の格差はともに世界ワースト3で、大きな社会問題となっており、官民一体となり対策に乗り出しています。

 私のコミュニティ開発という職種は「地域住民の生活環境改善」を目的に活動を行うのですが、私は長年の営業経験を生かして失業対策に取り組むべく、地元の人々と共に新たなものづくりにチャレンジしています。具体的には牧畜大国であるボツワナの特産を生かした革製品、地域に自生しているハーブを用いたせっけんやキャンドルを開発し、観光客向けの販売を試みています。

 うまくいくことばかりではなく、試行錯誤の毎日ですが、残り1年強の任期の中で少しでも地域の人々の貧困問題解決に貢献できるよう、失敗を恐れず挑戦していきたいと思っています。

20181115120102-30f98192.jpg 徳永大樹(とくながだいき)さん 民間企業での勤務を経て、2018年1月から青年海外協力隊としてボツワナへ派遣。現地NGOに所属し、地域住民の所得向上活動に従事。17年より岐阜市在住。

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