ふるさとへの便り
環境改善意識高める
ドミニカ共和国

2018年12月13日 11:00

ビーチの清掃活動の様子=ドミニカ共和国

 「Hola!(オラ=スペイン語で、こんにちは)」。私は青年海外協力隊としてカリブ地域のドミニカ共和国に滞在しています。ドミニカ共和国、と聞いて場所や国のイメージは浮かびますか? 地理的にも日本の反対側にあるこの国を、少し紹介したいと思います。

 真っ青なカリブ海とヤシの木、白い砂浜と大きなマンゴー。そう聞くと、カリブ海に浮かぶパラダイスのようでときめきますね。確かに、自然資源にとても恵まれています。美しいカリブ海に囲まれ、クジラやイルカ、ウミガメといった海洋動物が生息しています。年中海に入れる、暖かで穏やかな気候と強い太陽光。また高地もあり、トロピカルフルーツからコーヒー、カカオ、各種野菜まで食物が豊かにあふれています。

 このような国に、どうして政府開発援助(ODA)・日本の協力が必要なのでしょうか? ドミニカ共和国では今、環境改善にとても力を入れています。豊かな天然資源があり、年中穏やかな気候と食物にあふれるこの国では、人々は自然の恵みの中でのんびり穏やかに生活しています。しかし、リゾート開発や人口増加により多くの輸入製品があふれるようになった現在では、昔とは生活スタイルが変わり、多くの土に返らないごみがあふれるようになりました。

 国内で生産したわけでもないそのごみを、正しく処理することができなければどうなるでしょうか? 廃棄物処理の概念や技術よりも早く進んだ輸入・消費社会の中で、処理し切れないごみが豊かな大地や川、海を汚染し、人々の健康にも害を与え、最近話題になっているマイクロプラスチックの問題へもつながっています。

 国際協力機構(JICA)は最終処分場の運営に対して、技術的な支援をこれまで行っていますが、それと共に市民への環境意識改善の働き掛けや環境教育の活動をするのが私たちボランティアの役割です。日本では当たり前になった、ごみをポイ捨てしない意識や分別して捨てるということも、ドミニカ共和国ではまだスタート段階です。

 私たちの生活につながっている自然環境に対して、私たち一人一人は何ができるのか? この国で人々と共に考え、行動していきたいと思います。

20181115120102-30f98192.jpg 浅井梢(あさい・こずえ)さん 商社・メーカー勤務を経て、2018年1月から青年海外協力隊としてドミニカ共和国へ派遣。環境教育職として地方都市で環境改善に従事。本巣市出身。


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