ふるさとへの便り
対応力ある人材育成
ソロモン諸島

2018年12月20日 10:37

配属先の看板の前で地元の子どもたちと=ソロモン諸島

 私はソロモン諸島で青年海外協力隊員として活動しています。前回の投稿から9カ月が経過し、配属先である職業訓練校での活動も終盤に近づいてきました。共通言語であるソロモン・ピジンイングリッシュにも慣れ、学生や教員と毎日活発にコミュニケーションをとって活動しています。

 配属先から要請されていた、会計管理などの学校運営全般の支援が一段落したため、次のアクションとして、私は学生をマーケットに連れ出し、職業訓練の機会を増やすことを目指していました。ところが、配属先に導入されていた日本のトラックが故障してしまい、修理が完了するまで学生をマーケットに連れていく機会があまりつくれませんでした。

 ソロモン諸島では、さまざまな理由で私たちの活動がストップしてしまうことがあります。先のトラックの故障と修理にしても、▽道路インフラが未整備で、舗装されていない泥だらけの道を毎日走るため、トラックの部品がすぐに劣化・故障してしまうこと▽海外の車(日本の中古車が多い)を使っているため、部品の発注から取り寄せまでに長い時間がかかること▽整備担当の教員のチェック不足―などが背景にありました。

 ソロモン諸島には多くの課題がありますが、私の活動できる時間は限られています。そこで後半の活動は、特に人材育成に力を入れました。たとえ物が壊れても、直す技術と気持ちが彼らに育っていれば、次の援助を待たなくても、修理して再び使うことができるからです。パソコンの電源の入れ方から指導を始めた会計担当の女性も、今では表計算ソフトを使いこなして学費の集計ができるまでに育ちました。職場研修を終えた自動車科の学生たちにお願いし、トラックの修理も無事完了しました。

 残り派遣期間は4カ月。最後まで同僚たちと走り続けていきます。それでは、「Rod lea!(=ソロモン諸島の民族言語クワラアエ語で、さようなら)」

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 本井祐太(もとい・ゆうた)さん NPO法人勤務を経て、2017年3月から青年海外協力隊としてソロモン諸島へ派遣。職業訓練校で学校の管理体制の整備や予算作成を指導。岐阜市出身。

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