ふるさとへの便り
環境保護の芽育てる
スリランカ

2019年02月07日 10:25

ボランティアと連携して実施するビーチクリーン活動=スリランカ・バッティカロア

 「ヴァナッカム!(=タミル語で、こんにちは)」。私は青年海外協力隊としてスリランカ東部州バッティカロア市で環境教育活動に従事しています。

 昨年から、市内外からの要請で、これまでに70校近くの幼小中高校を訪問し、廃棄物の3R(リデュース=発生抑制、リユース=再使用、リサイクル=再生利用・再資源化)啓発活動、ごみの処理を適切にしないことで起こり得る環境問題や健康被害問題などを題材にしたワークショップを継続的に行ってきました。児童生徒の対象年齢に応じた内容で、巡回校はペットボトルや廃棄タイヤを再利用した庭造りや、適切なごみの分別ができる所が少しずつ増えています。

 そのほか、世界へメッセージを届けるために、一般財団法人ジャパンアートマイルが実施する国際交流壁画共同制作プロジェクトに参加。国連が達成を目指す「持続可能な開発目標」(SDGs)に含まれる目標の「海の豊かさを守ろう」をテーマに、巡回先の一つであるヴィンセント女子高校と岐阜県立恵那高校が壁画制作を実施しています。

 任期後半は、指導者に向けてのワークショップに力を入れています。東部州幼児教育局からの要請で、幼稚園教諭の免許課程コースの中に組み込まれている「環境」のコマを担当し、廃棄物を使った教材作りの提案や、教材をどのように教育現場で活用するかなど、各種参加型ワークショップを実施。この研修後、実践校を訪問する機会にも恵まれました。

 教育活動の他にオーストラリアのボランティアと連携し、月1回の頻度で配属先や住民を巻き込んだビーチクリーン活動を始めました。この活動を通じて、不法投棄についての問題提起をし、関係職員を招集、協議の場を設けました。配属先はこれを受け、現在本格的な廃棄物処理に関する条例の見直しを始めています。

 バッティカロアで過ごす残りの日々を大切にして活動に従事したいと思っています。

20190207103809-d557a1e3.jpg 和田さとみ(わだ・さとみ)さん 岐阜県中学・高校教諭を経て、2017年7月からスリランカ東部州バッティカロア市役所配属。児童生徒、市民に対する廃棄物の3R啓発活動に従事。岐阜市出身。


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