ふるさとへの便り
授業で恵方巻き作り
マーシャル諸島

2019年04月05日 10:35

恵方巻きの具をのせる生徒=マーシャル諸島

恵方巻きの具をのせる生徒=マーシャル諸島

 常夏の国、マーシャル諸島に青年海外協力隊として赴任して1年半が過ぎました。私は日本語教育隊員として、首都マジュロにある中高一貫校で毎日日本語、日本文化の指導に当たっています。普段は日本語学習を主とした授業を行っていますが、年が明けてからは正月や節分など日本の年中行事の紹介も兼ねて、年賀状を書く活動、書き初め、恵方巻き作りを実施しました。今回は、恵方巻き作りの授業を紹介します。

 まず、節分について説明し、最近では恵方巻きを食べることを紹介しました。恵方巻きのような巻きずしは、マーシャル諸島でも定番の日本食であり、レストランや店で注文したり、買って帰ったりすることができます。しかし、具材はツナフレークとたくあんが一般的で、かんぴょうや卵、キュウリなどの具は何一つ入っていません。ですから、生徒たちは恵方巻きの写真や具材に興味津々でした。

 次に、作り方を紹介し、生徒をグループに分けて、各グループのオリジナルの恵方巻きを作るために、どんな具材を使用するのか相談してもらいました。やはり生徒にとってなじみのあるツナフレークとたくあんが多かったのですが、卵やエビ、キムチ、白菜や豚肉のバーベキューを使った韓国風などユニークなものもありました。

 そして、恵方巻き作り当日、食べることが大好きな生徒たちは、授業が始まる前からわくわくした様子であり、調理中も非常に楽しそうでした。「のりの上に具材を置いて巻くだけだから簡単だ」と言っていた生徒も、いざ作り始めてみると、「のせるご飯や具材の量はこれくらいでいいのか」「どうやって巻けばいいのか」と戸惑っていました。私が手本として彼らに代わって巻いてみると、コツをつかんだようで、自分で巻くことができた時は、とてもうれしそうでした。

 マーシャル諸島での活動は残りわずかですが、今後もこのような生徒にとって楽しい授業を実施し、日本や日本文化を広めていこうと思います。

 遠藤あゆみ(えんどう・あゆみ)さん 大学で日本語教育を専攻。2017年3月に卒業後、同7月から青年海外協力隊としてマーシャル諸島へ派遣。現地の中高一貫校で日本語を指導。各務原市出身。


過去の記事