ふるさとへの便り
熱帯雨林で剣士養成
コスタリカ

2019年04月12日 09:17

森の中の練習場で試合形式の練習をする子どもたち=コスタリカ

森の中の練習場で試合形式の練習をする子どもたち=コスタリカ

 日本の反対側から、こんにちは。私は現在中米のコスタリカで青年海外協力隊員として活動しています。日本との時差は15時間。言語はスペイン語です。初めは現地の人とのコミュニケーションに苦労しましたが、今は以前よりも自分の伝えたいことを伝えられるようになりました。

 私の活動内容はコスタリカの子どもたちにフェンシングを教えることです。コスタリカのフェンシング人口はたったの100人。さらにその中でも種目が分かれていて私が教えているフルーレとサーブルは20人しかいません。フェンシングはルールが難しく、とっつきにくいスポーツと思われがちですが、剣を扱うのでかっこいいと興味を持つ子どもたちはたくさんいます。少しでも多くの子どもたちにフェンシングを知ってもらい、練習を続けて強くなってもらえるよう日々模索しながら活動しています。

 また、技術の指導だけでなくあいさつや整理整頓の大切さも伝えています。私が来たばかりの時は先生や仲間とのあいさつ、そして練習後の道具の片付けができませんでした。それらの大切さを毎回練習のたびに繰り返し伝え、今は随分とできるようになりました。

 子どもたちと活動していると、彼らは多くのことを教えてくれます。コスタリカの子どもたちは少しでも疑問を持つと理解するまで先生に質問します。ですから「こういう教え方をすれば分かりやすいかな」などと教え方に工夫が必要となり、そこから学ぶことがたくさんあります。

 私は主に首都サンホセにある国立体育館で指導をしているのですが、地方にもフェンシングのクラブがあり、バスで6時間のカリブ海側の街に指導に行くことがあります。こちらは首都の練習場に比べて環境が整っておらず、熱帯雨林の生い茂る森の中の能舞台のような所で練習していて、道具がない中でも子どもたちは楽しみながらフェンシングをしています。

 少しでも多くの子どもたちにフェンシングを通してスポーツの楽しさを知ってもらえるようにこれからも活動を続けていきます。

 宮田結以(みやた・ゆい)さん 岐阜市内のスポーツ用品店勤務を経て、2018年4月から青年海外協力隊員としてコスタリカへ派遣。フェンシングを指導し、9~12歳の子どもたちを中心にフルーレなどを教える。岐阜市出身。


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